体験欠乏症と体験を経験にする話

rince
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子育てについて、この2つのnoteの学びが深かったのでめも。

体験がないと物事を理解することは難しいので、子どもにいろんなことを体験させてあげることが大事という話。

学習がうまく進まない場合は、まず体験の欠乏を疑ってみたほうがよいように思う。少なからずの子どもが、体験を補うことで「理解」が進むようになる。

料理は、化学、生物、物理を理解するのに素晴らしい体験を得られるというのもなるほど。

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子どもに何かを体験させる際の注意点の話。

「観察」がないと、体験していても「経験」にならない。

体験を「経験」にするには「観察」が必要で、そのためには「楽しむ」ことが必要で、そのためには親が子どもの工夫・発見・挑戦に「驚く」ことが大事。

先回りして言葉で促してしまわないよう気をつけないととあらためて。

赤ちゃんや幼児は、失敗も含めていろいろ観察し、楽しんでいる。かじってみたり、投げてみたり、叩いてみたり。いろんなことをしてそれの素材や、壊れやすいかどうか、どんな音を立てるのかとか、五感を通じた様々な情報を入手しようとする。まさに「観察」を行い、楽しんでいる。

ところがしばしば、大人はすぐに正解にたどり着かせようとし、その結果、観察を楽しめなくしてしまう。ゴールに早くたどり着かせようとした、ボーイスカウトの少年の父親のように。早くゴールにたどり着くよう急かされた子どもは、いつしか観察して楽しむという楽しみを見失う。

(中略)

子どもが観察し、工夫を重ねるのを、親が驚き、面白がれば、子どもはどんどん工夫を重ねる。新たな工夫をしようと思ったら、現象を観察せずにはいられない。だから、新たな工夫をするように促せればよいことになる。そして新たな工夫を促すには、言葉で促しちゃダメ。それではかえってやる気を失う。

工夫を促すのに一番よいのは、驚くことのように思う。たとえその工夫ではうまくいかないことがわかっていても、能動的にそうした工夫を考えたことに驚き、「まずはやってみようか!」とやってみる。上手くいかなければ、なんでだろう?と一緒に悩み、現象をもう一度よく観察する。

すると、子どもは新たな工夫を思いつくだろう。親はそれに驚き、「やってみよう!」と喜べばよい。それを繰り返すうち、子どもは現象をよく観察し、工夫を考えることそのものを楽しむようになる。そうした習慣が身に着けば、自然と日常から観察を楽しむようになる。経験が蓄積する。

(中略)

新たな工夫を子どもが口にしたら、それに驚く。それを繰り返せば、子どもは非常に広い分野の現象に興味を持ち、観察し、工夫し、「経験」を蓄積するように思う。親が、子どもの工夫・発見・挑戦に驚くことが、子どもの経験を増やす触媒になるのではないか、と考えている。

子どもの工夫・発見・挑戦に自分も驚き、楽しんでいこうと思う。

@rince
エンジニア。旅とキャンプとサウナがすき。