風が吹けば桶屋が儲かるというけれど、マーケティングではしばしばこういう、AはBを呼び、BはCを呼び、Cは...そして結果、Fとなる、みたいな流れを予測し、あるいは現実にすることがある、らしい。
思うのだけど、人間の頭はそこまで賢くない。
AはBを呼ぶ、おしまい、くらいだと思う、人間が普通に認識できる範囲というのは。
それを言葉とフレームを使って、人は限界を超えた因果を紡いでいく。
論理的という言葉があるけれど、AからFくらいまで因果を紡ぐと、もうそれは論理とは言わないとは思う。
なぜなら、一側面としてのその論理は存在しうるかもしれないが、あまりに長いと、それぞれの節点において綻びが生じやすい。
AからFまで、それこそ色々なルートがあると思う。
だから、私はこのルートを選んだという意味で、人はその冒頭から結論までが遠すぎる論理のことを、「感覚」と呼ぶのだと思う。
だから感覚は時に魔術のように正しく、時にシンプルに間違っている。