…いま、たったいま、「ミュージックジェネレーション」をBGMのつもりで流していたら「泣ける名曲特集」やってて優里さんの「レオ」を初めてまともに ききました。
泣けて仕方なくて書きなぐりに来ました。
うちののワンさんは、子が一番しんどかった中二のときに我が家にやってきた子。
その頃は夫婦関係もボロボロで本気で離婚考えていたし、一人っ子(の時点で申し訳なく思ってる)の息子のために、犬が欲しいというはなしはしていた。わたしとしては、とにかく「息子のいぬ」(この場合、猫ではなかった気がするので)が欲しかったのだ。学校に行けない間、そんなはなしをしたり名前を考えたりしていた。
そうしたら、ご近所さんから夫に「子犬いりませんか?」という話が降ってきて 我々に相談もなく一も二もなく もらってきてしまった。すぐに気付いたが、夫は「寂しい僕のための犬」が欲しかったのだ。ええ、家庭内で完全に2対1になってましたからね。
名前はハナコちゃん。一歳まで育ててくれたおばあちゃんがつけていた。変えていいとは言ってくれたが そんな気にもなれずそのままに。
初めて家に来た日は、怯えてテーブルの下で吠えまくっていた。息子に懐いて欲しくて二人一緒にしゃがみ込んで、目を合わせてはなしかけた。
下手だったのか根気が足りなかったのか、はじめはわたしにしか懐かなかった。…それはそうなの。誰が自分の命のケツを持ってるか、この子らにはわかるのよ。
それでも息子も頑張ってエサ係になったり散歩に連れて行こうとしたりしたけれど、彼と外に出ても玄関先から全く動かないらしく、諦めてしまった。
もちろん、嫌いだったわけではないです。どうやら「遊び相手」に認定されたようで とにかく足を舐めていた。特に部活帰りはお気に入りでした笑。
月日は過ぎ…。犬かすがいのおかげかなんとか家族も解散を免れ、犬さんにとっても「おとうさん(下僕。でも外敵には強い)、おかあさん(ボス。でも外敵からはアタシが護る!)、アニキ(…と、息子の手前言っているが弟の可能性が高い笑)」で仲良く暮らしていた。赤ちゃん時代をおばあちゃんに育てられたせいか おんなのひとが好きで、息子が連れてくる女の子の膝(安心の印?)には乗るのに息子の膝には落ち着かないのが不満ではある。でも、動物大好きトリマーの卵の甥っ子②の膝には丸まるな…。これは息子のほうに問題があるのかも笑。
現在一人暮らしの息子には、ときどき写真を送っています。「かわいい」「老けたな」「会いたいな」「元気なうちに会いに行かなきゃ」と返事が来ます。…そうね、「実家のペット」って そんな感じだよね、おかあさんも経験ある。
そうです。今は何も…息子が父に会いたくなさから帰って来ないこと以外は…何も問題はないのです。
ただ「犬と一緒に育った人間の子がやがて巣立ってそして犬も旅立って別れゆく」を犬目線で唄ったうたを聴いてしまったら急に、息子の犬が欲しかったのに叶わなかった悔しさとか、膝のこの子とも別れが来る現実が押し寄せてきて吐き出したくなったのでした。
新しい誰かに名前つける日も近いかも、息子。見守ろうね、ハナコちゃん。