何もない透明のただなかに月が浮かんでいる夜でしたわたしの影はとても青く影ひとりで踊ってそのままどこか遠くへ行ってしまいそうな透きとおった夜でしたわたしは鶴を折りました青い折り紙で一羽の鶴を折りました青に桜の降る折り紙できっとこの青い夜青い夜空青い空気のなかへこの鶴なら飛んでいけるわたしの青い影を連れていける青い光のなかへ青い鶴に乗って飛んでいくわたしの青い影が青い夜に溶けていくああなんとわたしの実体は不透明なのでしょう!詩ringokoほんのすこし、しずかななにかをおいておきたい