無題

Riri
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 たった今、「無題」というタイトルで文章を書きたかった。ブログとかにつけるタイトルって、気が済むまで文章を書き続けてから決めるものなのか、それともまず最初にタイトルを決めてしまうものなのか。どちらがいいのだろう。じゃあ、「無題」って、文字通りタイトルが存在しないのか、それとも「無題」そのものが何かを意味しているのか。私は何の意図もなく「無題」をタイトルにして書いてみたけれど、これでは目的地のない一人旅行にすぎないではないか。行き当たりばったりは、傍から見ると心配が付き物だろうが、旅行者自身はそれを好物にすることが多い。私もその一人である。一人旅を好き好んでやる人間というものは、パンフレットに載っているメジャーな観光名所よりも、実際にその地を訪れ、五感によって得た「なぞのばしょ」に行きたがるものである。大きな幹線道路沿いを歩くのではなく、古めかしい住宅街を歩いてみたり、行っちゃダメな私有地というわけではないが、現地の人しか使わないであろう甃の階段を下ってみたり。行き当たりばったりなので、それらは寄り道ではなく、寧ろ目的地であったりもする。とにかく、知らない道を歩くことに興奮を覚える。

 さて、一人旅が好きでもこれに共感できなかったらただの私の自己満足になってしまうので、「無題」らしく、日常の取り留めもない話でもしよう。宅浪の浪人生と化した私は、確かに片道6,000歩以上かけて自習室に通う日々を過ごしているのだが、とにかくコミュニケーションを取る回数が少ない。かといって街中を歩くあらゆる人に声をかけてしまっては、それはただの不審者である。コミュニケーションが減る分には、話すことによって消耗する体力もなく疲れないのだが、身体的には良くても、精神的には良くない。時々小中の頃の友人と趣味のカメラを通じて写真を撮りに行ったり、はたまた駄弁ったりするのだけど、とはいえ家族以外で会話をすることが減ると、なんだか視野が狭くなった気がして辛い。SNS上で見ることのできる流行りは「世間一般的な流行り」であって身内の流行りではないから、自分の知らないところで今何が起きているかなど、知りようがないのである。ただ、これを友人らに言うほどのことではない。そんなことは実際どうでもいいからである。浪人生なら勉強しろ、話はそれからだ、そんなのはごもっともである。

 だんだん「無題」らしくなってきた。そういえば、過去に失くしたワコムのペンタブのペンの事を思い出し、Amazonでそのペンだけ買った。夜の0時に頼んだらその日の夕方には届いた。プライム会員でもないのに配達員をはじめ配送に携わった方々には頭が上がらない。そうそう、ペンタブの話で、私は普段アナログでは落書き程度にたくさん絵を描いているのだが、デジタルでは全くと言っていいほど絵を描かなかった。というわけで、創作意欲も爆発したことだから、こんな絵を描いた。

黒川あかね(推しの子)

服のシワに関しては目を瞑ってほしい。しかし、頭だけは意外と描けたなあと我ながら思ってしまった。というか、服のシワって難しすぎではないか。受験勉強しろって話だけど、正直服のシワの描き方の勉強もやりたい。どなたか、服のシワの描き方をご教授頂けませんか。──もしかして、実際に服のシワをデッサンした方が早いのかな?

 ちょうどこの文を書いている最中、「不思議の国のアリス症候群」になった。恐らく、これを読んでいる方の多くが幼少期に体験したことがあるかと思う。ふと、目の前の対象物が大きく見えたり、ぐわんぐわんしているように見える。その対象物にすごく集中できるというか、それ以外ほぼ見えないというか。iPhoneでこの文章を書いているはずが、まるでiPad Miniで文章を書いている感覚である。ちなみに、不思議の国のアリス症候群は偏頭痛持ちの人がこれを合併していることが多いらしい。確かにちょっと頭も痛い。今日は目を使いすぎたから、頭も疲れているのだろうか。早く寝たい。

 というわけで、私は寝ます。SNSの投稿じゃないんだから、私がいつ寝ようと読者にとってはどうでもよい話なのだが、私は寝ることにします。だって、もう2:53なんだもん。深夜の。眠いよ。いい加減眠い。「無題」とかいう何の目的もないタイトルで始めるべきではなかった。すごい長くなってしまった。いや、私にとって長いだけで、しずかなインターネットの中では短いかもしれない。とにかく、もう寝ることにします。おやすみなさい。

@ririririri
にゃんぷっぷー!