アルフたちは長生きだから、死は悲しむのではなくよく頑張ったねとねぎらうのだという話をブルスコで読んだ。
だから、お葬式はパーティーなんだって。
しかし、我々は宇宙人でもないしエルフでもないので、長生きすればするほど、親しいものが減っていく。年をとっても若い友達がいたり、孫世代とも仲良く楽しくやってる人がいるのは知ってるけど、まあおおかたの年寄りは、自立した生活が難しくなり、お世話されるという立場になる。そこに対等な深い関係は築けないのではないかしら。
年をとると、直接その死を悼んでくれる葬儀にはなかなかならないと思う。身内だって周囲の人だって「大往生」という言葉で、肩の荷を降ろした顔をする。
死を悼むのは、悼む側に何らかの感情や体験を乗せてるからだろう。知らない人の死はただの事柄で記録で、「惜しい人を」や「素晴らしい業績」と聞いて、なるほどとは思うものの、特別な感情は動かない。
だから、その人の来し方を知るもののない葬儀はセレモニーであって、パーティーしたくなるような強い気持ちはわかないだろう。
みんなでパーティーして楽しく送ってねって、それはニンゲンには難しいだろうなあと思う