真面目なアップデート作品。
あの画期的なエクソシストから、あまたのエクソシスト映画が作られ、なにやらフォーマットまであるような人気ジャンルになっているが、この作品は原点のまっとうな続編であり、きちんと現代にアップデートされた作品。
一つ、スーパーマン的信念のある宗教者は出てこない。というか、教会関係者はリスクを取らず逃げるのだ。
二つめ、とりつかれるアンジェラの父はものすごく冷静。これが主人公なのである。宗教に救われなくて信仰を捨てた合理主義者。でも、娘や亡き妻への愛は深い。これが事件を解決する推進力になる。
三つめ、フォーマットの悪魔の名前をいうのは、無い。もともとリーガンに取り憑いた悪魔と同じだから、その辺はもういいみたい。
いろいろ細々と、エクソシスト映画好きにとって嬉しいエピソードの積み重ねや、各キャラが少しずつダメなのも、今風にリアル。
単純にホラーやエンタメ見に行くつもりだとちょっと物足りないかもしれないけど、宗教観が変わってきている現代と照らし合わせて見所があるエクソシスト映画だと思う