悲しい気持ちがちょっと凪いだ。悲しいことも楽しいことも、長続きしないものだ。最近は、近くのコメダ珈琲店に通っている。はちみつコーヒーを飲んで、意識をはっきりさせながら、本を読む。チェーンの喫茶店がそばにあるのは、ありがたいことだ。実家のそばにはあまりなかったのだ。絵本「パンどろぼう」のキャラクターが大きくくっついたペンを買って、図書館のエプロンにさしている。こどもの利用者さんの目線が、ときどきわたしのペンへいく。うれしい。Shiho Hashizume短歌をつくるしずかな猫。 歌集『地上絵』(書肆侃侃房、2021)の著者。