開発者向けの勉強会では事前にどんどん情報共有をしていこうやという話

ritou
·

ritouです。

主張は件名のとおりです。そんなに新しいことは言ってません。

対象

開発者向けと言っても、色々な勉強会があります。今回の対象は、これまで自分が開催、参加したことのある発表者/聴衆ともにある技術(プロトコル、フレームワーク、プロダクトやそれを利用するユースケースなんでも構いません)への理解を深めようという類のものです。当然ながら、新商品や新製品の発表というような内容のイベントには合わないものです。

事前の情報共有、そのメリット

勉強会というのは予定が決まったらイベントサービスなどを利用して参加者を募るものです。その「こんな勉強会やりますよ」「私はこんな話をしますよ」という発表がなされるわけですが、発表者はその時点、もしくはそこから当日の間にできる範囲で少しずつでも情報の共有をしていったらどうやというのが今回の主張です。具体的にその情報というのは

  • 発表対象の技術やサービス、プロダクトについての基本的な情報、仕様解説

  • 発表に関する記事、発表資料

前者については「こんな記事が出てましたね。今回はここにフォーカスします」「これを読んできてね」といったものも含まれます。発表の中で「ここについては省略します。後で参考資料を乗せておくので見ておいてください」のように発表の対象外の情報も、今回の発表では触れないけどこんな感じになっていますという情報が先にあるとそれはそれで価値のあるものと言えるでしょう。

後者はもちろんそんな余裕ないんだわって話もあるとは思いますが、出せる情報はすこしずつ出していったらどうかなというところです。自分は発表の少し前に「今日はこんな話をしますよー」みたいな感じでXに投稿したりしています。発表内容についての補足という観点では、発表者からの情報共有によって参加者の理解度を向上させる効果が期待できるのではないでしょうか。

そして、聴衆側からももっと情報発信、共有があっていいはずなのです。「こういう勉強会に参加するつもりだ。自分はこれまでこういうところを調べたりこういうものを開発してきた。今はここが気になっている」とか「発表者は以前こういう記事を書いたり発表をしたりしていた。でも私個人の意見としてはこう思っている。今回の発表ではどうなるのか楽しみだし質問してみたい」みたいなものでも事前に出回っていることで発表者だったり他の参加者にとって良い刺激になったり、勘所を知ってから発表を聞くことで結果として理解度が向上させられるのではないか、と考えます。

事前の情報共有によるデメリット?

前に言われたことがあるんです。「話す内容を先に見せたら参加しなくてもいいやってなるのでは」みたいな感じですね。この内容ならいいやと参加意欲が削がれる可能性はデメリットとしてあるかもしれません。集客による儲けが目的なら痛手になるかもしれませんね。

発表者/参加者の"熱"を感じられる勉強会

懸命に開発者向けとつけたのは、わりとこの辺の勉強会は参加者(発表者、聴衆ともに)の知見の共有による能力向上が目的だと考えられるからです。ピンポイントで○○向けと言っているものでも実際の聴衆のレベルは様々であり、あらかじめ縛りを設けない場合は特に本当の初学者から経験者までいるケースもあります。

事前に情報が共有されることで初学者は予習もできるかもしれませんし、経験者であれば自分の持っている情報の検証であったり発表内容との差異を事前に調べることもできるかもしれません。明らかに間違っていたら発表前に指摘することもコミュニティにとって有用でしょう。

あるトピックについての意識の高い参加者にとってはプラスしかないでしょうし。その結果、得られるものはなさそうだとなってキャンセルという流れになってもそもそもミスマッチだったことに気付けたと捉えられそうです。勉強会の熱というのは開始中、終了直後が最も高くなると考えます。だから人によってはオフラインの懇親会たのしー!ってなるわけですよね(酒の飲み過ぎには注意です。)今回提案した事前の情報共有がその"熱"を冷ますことはないでしょう。むしろ、勉強会開催前に場を暖める役割にもなるとおもうので、今後は自分でも心がけたいなと思っています。

ではまた!