娘がそろそろ5才になる。最近、娘がふと「死ぬのが嫌だ」と口にするようになった。
どういう思いがあるかはわからない。親が刷り込んでしまっているかもしれないし、何か本人なりに考えているのかもしれない。ひとまず泣いたり悲しそうに言ったりしておらず、淡々としているので、まだそこまでの具体的な恐怖を感じているわけではなさそうである。
死を恐れるのは本能的な部分もあると思うが、しかし文化的・社会的な、後天的に備わる価値観という面も大きいと思う。だから、恐れるからこそ良い部分と、恐れすぎることの悪い部分、その両方を鑑みて、いいバランスに行き着くようなコミュニケーションを取りたいなと思う。
自分自身の記憶だと、もう数年したら、想像力や抽象化などの力がついてきて、より別格の恐怖に襲われることになる。現に娘も「"いつも" って終わるの?」などと言っていて、素質はありそうに感じる。
結局本人が向き合い方を模索するしかないんだけど、反出生主義とまでは言わないまでもちょっと責任を感じてしまうというか、少しでも娘が幸せに人生を送れるように手伝いができないかなと考えてしまう。