ふと家で使うMac用キーボードを買い替えたくなった。
現状のキーボード環境
端末は Macbook Air (M1 2020 モデル) を使っている。家で作業する場合は以前からApple純正のMagic Keyboardを使っていた。2015年発売のテンキーレスのものである。品番は「MLA22J/A」。たしか買ったのは2017年あたりだったので、かれこれ7年間使ったことになる。
別に使っていて悪く思ったことはなかった。打鍵感やバッテリー持ちなどについても全く劣化を感じていない。
が、会社でキーボードの話がちらっと出たのを機になんだか新しいキーボードが気になりだしてしまった。
どのメーカーにするか
あまり検討する選択肢を増やしても大変なので、会社でもユーザーが多いHHKBとRealforceで考えた。自作派も多いが私の場合は「細かい使い勝手にこだわらない」「工作的な部分に興味が無い」という理由から除外した。
今まで薄型のキーボードだったので合うかどうか心配もあったが、あまりこだわりも無いし使ううちに慣れるだろうと考えた。
まずHHKBはそのサイズ感が魅力的だった。Macbookに置いても飛び出ないくらいの横幅しかない。今のMagic Keyboardと同じくらいでもある。軽いから家の中や会社に持っていく際も問題にならなさそう。あとはデザインもミニマルでおしゃれな感じが良い。
ただ気になったのは独自ショートカットを覚えなければいけないというところだった。最小限の動きで操作できるというメリットはわかるが、そもそも私の場合はファンクションキーなどはたまにしか使わない。使わないからこそ覚えられなさそうだし、かと言って使うたびに頑張って思い出すのはストレスが大きそうである。
一方のRealforceは大きいし重い。とても会社まで持って行こうとは思えないレベルである。ただよく考えると、そもそも今までキーボードを持ち歩こうなんて思ったことは一度でもあっただろうか。おそらく実際に買った後に会社に持って行くことなんて無いだろう。家の中でも持ち歩くことはなさそうだ
一般的なキー配列だから移行で困ることはなさそうだし、今後別のキーボードを使う場合もすんなり移行できそうである。重いというのも安定感があって打ちやすいという声も聞く。HHKBよりこちらのほうが合っていそうである。ということで、Realforceを購入することにした。
どのモデルを買うか
さて、Realforceにすると決まったがRealforceの中でもいろいろなモデルがある。ちなみに公式サイトの製品ページには便利なフィルタがあって非常にわかりやすい。

幸い(?)Mac向けはR3Sシリーズは無くR3シリーズのみなので、その時点で選択肢は半分になった。さらに私はJIS配列が好みなので(わざわざ慣れないUS配列にするメリットが見いだせていない)ここでも選択肢は半分になる。テンキーもそこまで使わないのでテンキーレス。色は黒も白もかっこいいんだけど、黒のレーザー印刷は剥げてくるという声もあるので(自分にあてはまるかどうかはさておき)、今回は白にしようと決めた。
さてでは購入しようかと思って改めて販売サイトを見てみたが、なんとお値段36,520円。た、高い…。

もうちょっとよく考えてみよう。
最新のR3は無線対応やデザイン変更などがあったとのことだが、基本的な機能や使い勝手についてはあまりこれといったアップデート情報が無い。以下の記事でも打鍵感はほぼ同じと書いてしまっている。
さて、使い始めた「R3 KEYBOARD Mac 配列 / R3HH21」の打鍵感だが、ざっくり言えばこれまで使っていた「REALFORCE TKL SA for Mac / R2TLSA-US3M-WH」とほぼ同じ。
Realforceは重く堅牢性もあり、5000万回打鍵の耐久試験もクリアしていると書いてあるだけあって、すぐに壊れて買い替えたという意見も見ない。もしかして、前モデルのR2でもよいのでは?そう思って見るとR2の方が角張ったデザインでこれはこれでかっこいいし、フチも無線が無い分か細いようである。

さすがに若干古臭さを感じなくもないが、人に見せるわけでもなし。個人的には普通にかっこいい。
ちなみにR3だと無線接続で複数機器を切り替えもできるが、そもそも机で置きっぱなしで使うものだし有線でも全く問題ない。むしろ電池の残量とか気にすることも減るので私にとっては有線のほうがよい。
ちなみにこちらのモデルはキー荷重が30g、45g、変荷重の3パターンがある。R3では45gしかないのでこちらがスタンダードかなと思い45gに決定。
ちなみに既に生産終了なので新品はほぼない。中古で探してみると状態のいいものでも20,000円を十分に切るものが出てくる。R3に比べてほぼ半額である。
ということで決定!「R2TLSA-JP4M-WH」というモデルを購入した。
使ってみて
さて、読んでいただけたらわかるがここまで一切試し打ちなどしていない。本当に使いやすいんだろうか。慣れるんだろうか。そわそわしながら使ってみた。
まず第一印象としては:
キーの沈みが深い。Magic Keyboard と比べたららそりゃそうである。
音が適度で心地よい。スコスコ言うがうるさくない。Magic Keyboard だとカチャカチャと高周波音が多い。
キーピッチは19mmで Magic Keyboard と同じため違和感は少ない。ただ深さがあるのでなんとなく遠いように錯覚をする。
慣れないといけないなと思うのはまずキーの深さ。意識的に指を上下に動かすようにしないといけない。
ちなみにキーの深さは付属のキースペーサーというもので調整ができる。フカフカのシートをキーの下に敷いて、強制的にキーの沈みを抑制するという仕組みである。せっかくなので試しに薄い方の2mmを使ってみた。確かに沈みは浅くなるが、ふかふかのシートなので当然打った感覚もふかふかで、せっかくのRealforceのスコスコ感が失われてしまう。こういったふわふわするキーボードが好きな人には良いのかもしれない。私はもう少し底付き感が欲しいのでキースペーサーは使わないことにした。
あとはキー荷重は軽い方でもよかったかもしれない。または変荷重。たまーに小指で押しきれないときがある。ただこれも慣れは大きそうである。全体的に重くてつらいというわけではないし、もしかしたら軽すぎるとそれはそれで打ち心地に悪影響かもしれない。そもそも今さら変えられないのでこれも慣れていこうと思う。
ちなみにキーボードの高さがあるのでキーボードを置く位置は気をつけたほうがよさそうである。今まではちょっと高めの机に置いていて、手が下から出るような位置関係だった。これだとRealforceでは打ちづらかった。私が使っているデスクにはキーボード置き場のような一段下がった部分があったのでそこに置き、そこから若干高い位置の肘掛けに肘を置いて使っている。これがなかなか快適である。位置は大事。
さいごに
この心地よい打ち心地はなかなかに素晴らしい。しかもかなり安く手に入れられてなおさら満足である。ここから長い付き合いをしていきたいと思う。
と、考えていた矢先にこんなニュースが。
な、なんだってーーー!!
軽量小型Realforceだと…。
ま、まあ…持ち歩くことないし…有線の方がいいし…さすがに高すぎるし…Mac用無いし…(そのうち出るだろうけど)
と、自分に言い聞かせながらR2を愛でていこうと思う。