インターネット広告が終わる世界で

らくだ
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ブラウザの広告ブロッカーが流行っている。

広告ブロッカーの除外設定をしてと頼む例が出てちょっと話題になった。

広告ブロッカー以外にも、個人の行動追跡を妨げる(つまりターゲティング広告を妨げる)機能がOSやブラウザに導入されている。

こういった世の中の流れによって、実際影響はかなり前から出ているらしい。

2023年12月に書かれたTogetter社代表のブログがわかりやすい(6月の部分)。

トラッキング防止や広告ブロックをする

→ 広告収益が下がる

→ より収益の高い(ユーザー体験を犠牲にする)広告を出す

→ より広告が嫌われる

という悪循環。既にこれが起きていると分析されている。

広告という仕組み自体の欠陥という見方もある。

広告が表示されさえすれば、そのコンテンツの内容・手段の如何は、収益が発生する原理には関わらない。

(中略)

人はクオリティや真実性や信頼性が高いものよりも、ショッキングだったり、感情が揺さぶられるものにリアクションしてしまう。

例えば誤クリックを誘発するような悪質な広告とかは、なんとか仕組みやマンパワーで駆逐できるかもしれない。

ただ人が拡散する原理については手の入れようがない。

見られれば儲かるという広告の仕組みと、個人の拡散がビュー数に強く影響を与える昨今のインターネットの仕組みがかけあわさって、「ページを開きたくなる」「シェアしたくなる」が最優先になる事業者が出てくるのは仕方ないね、と。

インターネットはどうなるのか

広告はインターネットの発展を支えてきた重要な要素であることは間違いない。

ただ、技術の発展によりインターネット上での発信やマネタイズのハードルがどんどん下がり、裾野が広がった結果が今の状況だと思う。

これだけ広告が忌み嫌われる状況になり、実際広告のビジネスモデルが崩れそうな中、今後のインターネットがどうなるのかが気になるところ。

有料コンテンツに金を払う世の中になるのか?

アフィリエイト記事が増えるのか?

はたまた広告に代わる新しい仕組みができるのか?

なんにせよ、インターネットの発展を支えてきた広告、ひいてはインターネットのあり方が変わらんとするタイミングのように思う。

どう転ぶのか楽しみに見守りたい。

@rkd3
IT系スタートアップに所属。エンジニアとか研究者とかマネージャーとかそんな感じの人。一児の父でもある。日々の思考をゆるくまとめる。コメントは感想レターかBlueskyにてお気軽にどうぞ:bsky.app/profile/rkd3.dev