メルモがやってきて、一か月半ほど。
寝間着と普段着を用意したことで、
毎日とはいかないけれど
時間のあるときに
メルモの着替えをする、という行為が
加わるようになった。
わたしのクローゼットの一部に
メルモのためのスペースも
かろうじて確保し、
休日になるとメルモは
着替えをしてそこから「出かける」のだ。
主な行先は、居間の椅子。
そこで日がな一日、
部屋の様子をながめたり
あらたな服のフィッティングを
手伝ったり。
ちょうどよい大きさのマグカップが
見つかったので、
あったかい飲み物で
一息入れることもある。
夜にはまたスペースに戻り、
寝間着に着替えて眠る。
日々、いろんなことがあって
きもちがぐるぐるするけれど、
メルモの姿を見ると
不思議と口角が上がる。
そんなメルモだから、やっぱり
おだやかに、たのしく
過ごしてほしいな、という思いが
強くなっていく。
くしゅくしゅの髪が、
なんだかいつも
ここちよい風が吹いているみたいに
見えてくる。
バスケットの中には
クラッカーとミルクと
ピーナッツバター。
窓辺には飽き飽きしているかもしれないけれど、
ピクニック気分を味わうのも、
たまにはいいね。