AIと開発をした半年のメモ

まきやま
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公開:2026/1/17

AI、特にAI Agentと呼ばれるモノと本格的に開発をはじめてだいたい半年が経った。Androidエンジニアとしてこれまで、Android Studioが出てきたり、Kotlinが正式言語になったり、Jetpack Composeが出たり、AIだとGitHub Copilotが出たり、振り返ると多くの変化があったけど、その中でも群を抜いてインパクトがデカい。パラダイムシフトの中にある。

なかなかここまでのパラダイムシフトは経験できないかもしれないので、未来の自分に本当にただの感想を残しておく。近い未来にもっとデカい変化があって、このくらいではしゃいでらあと言うことを期待したい。

ここまでもここからも、ぼくの考えや使い方であり、別の考えや使い方をもつのは素晴らしい。

AI Agent自体は半年と言わずもっと前から話題ではあった。2024年末あたりにはよく目にするなと感じてた気がする。そのときはほんとアーリーアダプターが触るくらいのフェーズに感じてて、まだぼくはCopilotすげえで満足してた気がする。嫉妬も入ってる。ただ、2025年も6月頃にClaude CodeがProプランでも使えるぞとなってから、それはもうタイムラインでみんな使ってた。使ってないのはオレだけ。

このころぼくは育休中で、育児全力投球、技術的なキャッチアップはしないぞと決めていた。とはいえ趣味の範囲でとProだけ課金して使ってみた。すげ〜〜〜〜〜ってなった。語彙力は置き去りになったようです。

8月に復帰してだいたい半年。雑多な気持ちのスナップショット。

まず初めて触ったときにも感じたが、自分はどうやらわくわくするタイプだった。もともとエンジニアになるきっかけが"モノづくりをしたい"だったのもあると思う。プログラミング自体は大好きだけど、自分の手でコードを書く頻度が減ったからといって、それがつらいという感情はないようだった。というよりは、思い浮かべたコードが形になるスピードが速くなった、と感じている。そういう意味では、AI Agentを使っていても、自分で書いている、という感覚がまだあるようにも思う。

AI Agentは、よく見る言い回しだけど、出力の増幅器だなを感じている。ワードのニュアンスは感覚的だけど、物量や速度などの出力と質や理解度などの能力は別と捉えている。AI Agentは出力を増やすのであって、能力を増やすものではない。まだ今のLLMは、相手がなにを知らないかを知るすべがない。出力されるコードの理解や設計判断は、使い手の能力に依存する。理解したうえでの出力の受け入れと、理解しないままの出力の受け入れは、大きな溝があると思っている。

もちろん自分の能力以上のこともできることはあるが、それはAI登場以前と変わってなくて、DDDだクリーンアーキテクチャだに飛びついて形を真似たり記事のコードをつなぎ合わせたり、みたいなことと同じ。如何せん、AI Agentはわりと動くコードを出してくる、というのが良くも悪くも大きな違いである。良いと言われるものを真似るのは悪いと思わないし自分もそうしてきたけど、知識や技術への理解を怠ると徐々に歪みが生まれる。AIは時間をギュッと短縮した。歪み待ったなし。理解の委譲はしてはいけないと感じる。

まだできていなくて思考回路を切り替えないといけないと思っているのが時間の使い方、捉え方。チームでどう開発の時間を縮めるか。コーディングを素早く捌くのは多くの人が手応えを持っていると見えている。最高だよね。でも仕事では、自身のコーディングはあくまで全体のワークフローの一部にすぎない。AIが当たり前になった今、時間的な結合を破壊するための、ワークフローの再定義。これをやっていきたい。僕がプロとして仕事でサービス開発でやりたいことは、みんながずっと使い続けてくれるようにエンジニアリングを通して素早く価値を提供し続けることなんだよな。爆速でコードを書くことじゃあない。

開発の時間をギュッとするだけではなく、サービスの未来もギュッと近くしたい。やっていくぞ。

@rmakiyama
KyashでAndroidアプリエンジニアをしています。 @_rmakiyama