以前Xを眺めていて目に入ったのがこれ
覚えないとしんどい、使われるとしんどいビジネス用語ということで話題になっていた。
個人的にはこの用語を使うことは嫌という気持ち。(日本人なんだから日本語で伝わることは日本語で言えよ!派)
そんなことは置いといて、このビジネス用語だったり特定分野の専門用語を使うのが当たり前で、この用語を理解できない人はダメという評価や捉え方をしてしまうのはかなり危険だなと思った。ので色々書きます。
実際用語を使うことで伝わりやすくなる場面は結構あって、日本語と英語で意味は同じでも伝わるニュアンスや範囲が違っていたりする、ので適材適所で使っていくべきというのが私の考え。
この適材適所というのがどういうものかというと、対話する人に合わせるというもの。
自分が用語を知っているからと普段使いし、その延長線上で用語が伝わらない、分からないという人に遭遇した場合にレベルを下げて会話を進めるというものではないよ。
例えば営業マンが初めて取引先に出向いたとき、応対してくれた担当の方が現場でどのような立ち位置で仕事をしているのかわからない場合もある。
またその人がどの程度知識を持って取引に臨んでいるのか分からない場合は取引や会話の際の用語使用を控えた方が良い。
なぜなら取引の会話を進めていて、分からない用語が出てきた人がその瞬間に取る行動として、その場で聞く、後で調べる、分かっているフリをする、3つが主な所になる。この3つともの行動は本来、営業と取引先の担当ともに行いたかった本題から離れた内容になるため(一応関連はしてる)、多少なりとも思考が本題から違う方向に行ってしまう。
行動別に少し掘り下げると、用語が分からない側が、後で調べる、分かっているフリをするという選択を取った場合にその場での建設的な会話や取引は進まない可能性が高くなる。
用語をを使用している側はこのような行動を取られると用語が伝わっていると仮定して進めてしまうため、補足などの行動も起きない。その結果、話の伝わり方が脱線していく可能性が高く、またどこから脱線し始めたのかという特定もしづらくなり本題へ修正することも難しい。勧められたとしても伝わり方がいびつになることも多々。
(後で調べる、分かっているフリをするという選択を取るのはコミュニケーションとして一番良くない例、基本的には行わないようにした方が良い。分かるようになるまでその場で伺うのが適切で、分からない側に理解しようとする気がある場合は用語の説明を仕切れていない側が悪い…とはいっても聞きづらい時はあるけどね…)
その場で聞く、という行動を用語を分からない側の人が選択した場合は、その用語を理解しようと思考が本題から反れるため、用語を理解した後に本題へ思考戻すというのが難しいことがある(話した内容を忘れるなど)
用語に対して分からない、が発生してしまうといずれにしても本題への悪影響がでてしまうので初対面や相手への理解度が不明な場合は用語の使用は控えた方が良い。
(用語を使用して、相手がどの程度知識を持っているかという品定めをする目的、ということもあるかもしれないが、それを会話で行うのはNG。伝える側のエゴでコミュニケーションを短くしたいというものが先行しすぎている。ただし面接など有効な場合はある。)
では、初対面や理解度が不明な相手への用語の説明や専門用語などを使用するタイミングとして良い時はいつなのか。
メールや紙面、チャットなど相手が自分のペースでコミュニケーションを取れる(取りやすい)媒体で使用すると良い。
上記のような媒体の場合、用語が分からない人は自分で調べるなりして用語の理解できることが多く、またそういった自分で調べるといった行為もせずに用語について聞き直してくる人にはある一定の低評価をしてもよいと考えている。(少なくとも、自分の分野の用語に自分に調べるほどの興味を持てないぐらいの熱量の人間ではある)
最後に適材適所で使用するということだけど、
対話相手への理解度が高く、用語を使用しても問題ないなという人には使用していき、対話相手への理解度が高くても、用語を使用した場合に問題がありそうだなという場合は控える方が良い。
また、対話相手への理解度が不明な場合は用語を控える。
ということ。こんなに簡単ならここまで書かなくても考えまとめられたのでは…?
世の中、知識をひけらかしたい人、知識マウントを取りたがるという人が居る中で、こういった知識がないというだけでその人を下に見るということは絶対にしない方が良い。(下を見ることで安心するのは分かるけどね…)
↑この手の人はそういった行動をすることで、自分の評価下げちゃってることに気づけないから自分も本当に気を付けていきたい。