母への愛求について

roh
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俺は毛細血管の先までマザコンに染まりきっている。本心から「いた」と言いたいが、おそらくもって、今もそうなのだ。

閲覧者のうち、青年期の諸兄は自分がマザコンでないと言えるだろうか。私がいうマザコンとは、母か、母の集合のうちに含める存在に向けて自分のすべてへの理解を求め、そして受け入れてもらうことを求めることである。

マザコンになるためには、なにかから救ってもらった経験が必要だと思う。自分ではどうしようもなかったものからだ。母は私にとって何でもできて、私に関することなら何でも知っていて、何を相談しても横と縦に広い理解をしてくれる。このように錯覚してしまうのである。あまりに自分に無責任になるならば、これは子育ての失敗とも言えるはずだ。諸姉は考えておいてほしい。俺のようなマザコンはこうして成熟していく。ダメ男製造機などと、とんでもない。

それを諸姉にも求めるのである。向けられることがどれだけ理解可能なことなのか、私は女ではないので分からない。また、あなたがたがどうするべきなのかは全く分からない。ただ、母に対するのと同様にすべてを相談し、求める回答と行動を貰いたいのだ。

私の母の話はしない。なぜなら俺の女性の好みとは異なる人であるからだ。また、最近になって好きな女性ではないことを初めて知った。好印象というのは拭えない。そう悪くない家庭環境と、救われた経験はスペクトラムには大きすぎるのだ。それだけ、人間として素晴らしい人だと言える。うちの親父の女の趣味は悪くなかったらしい。

私が恐怖しているのは、俺の中でこのマザコンが考えるよりも先に出てくる、ルールとして運用されていることだ。好きな人に対して、マザコンと定義されることを考えなかったことはない。恋人など尚更だ。無責任君に再度登場いただけば、俺が社会復帰を始めた当初、インターネットで知り合った人が、概ね母親が持つ精神性を有していて、それを僕に対して示してくれた。僕はいくつかの反発を起こした後にその人に服従したことを覚えている。自分からだ。その人のことを好きではないが、母親だと認識している。この経験によって不可逆的にされた。

しかし、人間のIQは可変なので、不幸なことにこのテキストをしたためるほどになる。今日のところはこれまでにしておきたい。

母と第二の母へ、愛をこめて。