いつもとは違う場所に行くと、仕事が進む。
これはハックやアイデアとしてよく聞くけれど、わたしはこれをかなり信じている。信じているというか、なかば「そうであれ」と念を送っている。
実際、歩いて別の場所に行くのは気分転換になる。カフェに行くと、知らない人が同じ空間で、おのおの別のことをしている。机の上は飲み物と、持参した本とか、手帳だけ。飲み物を作る機械の音がたまにひびき、適度にざわついている。
こういう場所で本を読んだり予定を整理すると、あらふしぎ、全然関係ないことがひらめいたり懸念事項の解決の糸口がわかったりするのだ。このとき、カフェの空間全体が大きければ大きいほどよく、天井も高いことが重要だ。
家でもひらめくように、カフェに行く妄想をつらつら書いてみたが、何も浮かばなかった。何度も体験をすることで「カフェはそういう場所」とわたしに刷り込まれているのかもしれない。家で刷り込みを発動するには、さしあたって、部屋を大きくし、天井を抜かなければならないだろう。