おひさまアイドル

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2015年5月2日。アイドル・岩﨑大昇が生まれた日。おこづかい欲しさにオーディションに参加し、特技披露の時間は座って見ていただけの少年が、9年後の今、大きな宇宙になびくペンライトの星たちのまんなかに立っている。なんて、あの日のぼくには信じられないよね、きっと。

大昇くんはとても照れやさんで、すこし、どころじゃなくて、かなりあまのじゃくな人。だから、ドライで無関心で無頓着に見えるところもあるけれど、大昇くんが必要だと考えたときには決まって、まっすぐに、誠実に想いを伝えてくれるアイドルでもある。そんなところが、言い尽くせないくらいたくさんある大昇くんのだいすきなところのひとつ。

そして、大昇くんが伝えてくれる想いは、言葉は、どれも大昇くんにそのままお返ししたいものばかり。この1年間、つらくて苦しくて窮屈な思いをしてきたのは、紛れもなく大昇くんのほうだよ。「それでも着いてきてくれてありがとう。そのことを誇りに思ってほしい。」と話してくれた大昇くん、それでもあなたがアイドルであり続けてくれるからだよ。誇りたいのは自分自身ではなくて、いつでもそこで光り輝いてくれて、日々を彩ってくれる大昇くんの存在です。甘くてきらきらした言葉はめったに口にしない大昇くんが、照れも誤魔化しもせずに届けてくれる「大丈夫」はとてもつよくて優しいから、到底同じようには返せないけれど、もしも大昇くんの目の前が暗くなったときには、もらった「大丈夫」のかけらをあつめて、ほんのすこしでも足元を照らすことができたらいいなと思ってしまう。まっすぐ前を見つめて、光を浴びて、音に乗って花道を駆け抜けながら、「みんなの声、聴こえてるよ!」と伝えてくれる大昇くんに、おなじだよって知ってほしい。大昇くんの想い、届いてるよ!

大昇くんは、優しさに溢れた表情で愛を紡いでくれる人だから、どうか大昇くん自身にも優しく語りかける時間が、言葉がありますように。自分でつくりあげた鎧を纏ってアイドルという像を生きている大昇くんに、私たちができることはそう多くないからこそ、健康を、しあわせを、安寧を、飛躍をしずかに祈り見守ることで愛を尽くせたら、それがいちばんだな。と、アイドル9年目の大昇くんを見届けながら感じていました。

アイドルが、ファンにとっての偶像であるために贈りたい愛の形は人それぞれだろうけれど、大昇くんから垣間見える深くて、大きくて、遠い愛が美しくいとおしいと、私は思います。そして、大昇くんならではの愛でもって温かくて、しなやかで、手の届かない偶像をつくりあげ、努めてそうありつづけている姿を、美学を、心から尊敬しています。

2015年5月2日の大昇くん、アイドルになってくれてありがとう。2024年5月2日の大昇くん、今日までアイドルでいてくれてありがとう。「スターになる!」大昇くんにとってはちょっと不服かもしれないけれど、いつもぽかぽかとあたたかな光で照らしてくれて、大きくやさしく包み込んでくれる大昇くんは私のおひさまだよ。これからも、心をまるくしながら、深く息を吸って吐くことのできる場所で、形で、アイドルでいてくれたらしあわせです。

入所9周年おめでとう!