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気付いた。元恋人をまだ好きってこと。苦しさばかり募って、自分の気持ちがしばらく分かってなかったけど、まだ好きだった。

でも、自分に向けられた言動や優しさや行動や顔が好きだった訳じゃないことにも気付いた。男性として?恋人として?ううん、全然違う、人間として好き。たとえばそう、うらりさんを好きだと思う気持ち 音楽を好きだと思う気持ち 同じように、好き。先週の木曜日、彼の限りなくやさしいところを久しぶりに目の当たりにして心がギューーンと鳴った。それでも、彼が私に向けて言う「かわいい」も「好き」ももう聞かなくていい。また付き合うとか絶対したくない。なんなら振ってくれてよかった。あのまま付き合い続けていたら、恋人の普通を彼に求めてしまってしんどかった気がする。その証拠に、今の好きの方がよっぽど楽だ。これから一生話さなくていい。ずっと遠くて手の届かない存在でいい。もはや恋でも無いのかもしれない、「好き」と「恋愛」の違いがなんなのかわからないけど。彼のことを好きなその想いが私1人にあるだけでいい。みんな知らなくていい。

何かへの「好き」で生きてる私にとって、好きを辞めるなんて不可能だって分かり切っていたはずなのに、分かっていなかったんだな文面だけ見ると一見ネガティブに見えるけど、自分の気持ちがやっと晴れたような気がする。ただ、自分、相当ややこしい人間だ…