冷たい雨の土曜だ。
夕方仕事に行くまでだらけておる。
家人は会社の事務所に行ったようだ。
子供らはまだ寝ておる。
呑気なものだ。
こちらも立ったり寝そべったりと呑気にしておる。
胸の内で長く吹き荒れていた嵐もこの頃は小休止しており、時たまザーッと強く吹いてもすぐにやむのは当事者には楽である。
生まれた家族は皆死に、作った家族は各々何を思って暮らしているものやら、見当が付かぬ事も少なくないなりに、何とかやっていけているのも面白い。
外は寒くて雨降りだ。
朝、えいっと起きてゴミを出した。
もう昼なのに頭も体もまだ半分寝ているが、片付いていない流しを見て見ぬふりでいる。
あーぼんやりぼんやり盆はまだか。