お父さんが好きだった「たんきり飴」を一袋買って位牌などを並べているテーブルに供えていた。素朴で柔らかな甘さの昔ながらの飴だ。お父さん、お母さん、お姉ちゃん、じいちゃんもばあちゃんも皆あちらへ行った。今日わたしはひとりたんきり飴で父を偲んでいる。甘くて甘い昔ながらの優しい飴だ。皆んなどこに行ったのだろう。ほんとうに。rosy