例によって工夫の無い題だ。外の風が強い。故郷の地は雪で吹雪いているのだろうか。そこに住む姉も母も父も居なくなった。風の音が聞こえる。確かに最後まで見届けて来たのに、いったい何処へ行ったのかという思いが拭えない。亡くなった、死んだと言うのは簡単なのに、それを実感するのは至難の業だ。この地上のどこにも、何なら広いuniverseのどこにも居ないなんて、どんなふうに実感できるのか。ただ、もう、どこにも居ないことを知ってはいる。頭で。rosy