3.11の後、津波で家族バラバラ水死体などで再会となってもきっと見つけられるようにという防災感覚?で、母に贈られたオメガのシーマスター。
母は私の中学の時着てた服をふいに着てたりする着飾らなさなのだけど、父は自分が価値あると思う宝石鉱物や時計を
やたらと母に♪という口実で買ってくる。
そういう不器用なのだけど分かりやすく(?)しようとしてる しかし一方的でトンチンカンではある愛情表現のような
そういう贈り物のひとつである。
大体母は受け取るだけで使わず箪笥の肥やしとなる。
いうたら不要な買物。でも、父自体は自分のものじゃなくても良いなと思ったものを買って所持したら満足なコレクター気質の趣味を咎めはせず、「お父さん時計好きよな笑」と笑ってうけながして、箪笥の肥やしになってる。
流石にネジ巻き時計という動いてナンボな工芸品は箪笥の肥やしなの可哀想だから?母も最初数年はつけてて「これつけてる死体を探すんやぞ」てなってたけど
重いしつけない(正直)となった。
そして最近
防水の時計の話をしてたら「良いのがあるぞ。あげるぞ」と、娘の私の元へ回ってきた。
以前も、もらい受ける話は出たけど
私は時計つける習慣ないからネジ巻き時計すぐ止めてしまうし勿体ないよ
やっぱり使えない と断念したのだけど、
たぶん、ただ単に売って換金…なんてのはしたくなく、父もこれを買ったのは無駄じゃなかった って感じたいはずで。
生前の形見わけの様な…有難く貰って使ってみせることも親孝行なのかなと感じ始めた。
左腕が随分重たいけれど慣れてみたい。