反面教師から見えた自分のありたい姿

変わっちゃったな、と思う人がいる。「変わっちゃった」のではなく「もともとそういう人だった」のが付き合いが長くなって見えてきたとか、変わっちゃったのはむしろ自分だとかいうこともあるかもしれないが、それはさておき。

その人のSNSでの振る舞いを見てだいぶモヤモヤが溜まっていた。シンプルに不愉快な気持ちと、「なんでそんな自分を下げるようなことをするの?」という戸惑いと、「自分はその人の『客層』ではなくなってしまったんだ」というさみしさと、眉を顰めるような方法でも確かに『釣果』を得ているのが面白くないという気持ちと。

距離を取るだけでは気持ちが収まらず、具体的にその人のどういう言動を嫌だと思っているのか書き出してみた。最初は脳内メモリを開放する目的で始めたのだが、副次的に「自分はこうありたい」という姿もあぶり出された気がする。

     

・いつからかみんなで立てた手柄を独り占めして、他人の貢献に対するAcknowledgementを示さなくなった。

・話の脚色がひどくなり、前に言っていたことと整合性が取れない発言が増えた。

・皮肉と野次が増えた。

・「自分はこんなに大変なんだ」ということを強調するようになった。

・やたらと出身大学の話をするようになった。

・前は他人の噂話が多い人だったけど、噂話の代わりにコネを顕示するようになった。

・あからさまに人をバカにした態度を取るようになった。たとえば引用ポストで論点の不備を具体的に指摘する代わりに「何を言っているのかわからない」等の情報ゼロの感想文で自分の優位性を強調するとか、自分と違う基準でゲームを楽しんでいる人をコケにしたりとか。

・何かを主張するときにソースを示さない。

・誰かの主張を提示するだけでそこに自分の意見がない。

・引用と自分の発言の区別が曖昧である。

・相手が自分でもできることを先回りしてやってしまう。

・頼んでもいないオファーをしてきて回答を迫るが、こちらがやってほしいと仄めかしたことはスルー。

・イベントの打ち上げ報告はあるが、そのイベントで依頼したことについての報告はない。

・プロジェクトで、スレッドがあるのにDMでグループの個々人と話をするので誰も全体像が把握できず、その人が情報のボトルネックになる。

     

そして、今さら海外出羽守になった。どちらかというと在住国を落とす系の出羽守である。それを真に受けて、現地をろくに知らないのに嘲笑する輩まで出てきて、実際にそこに住んでいる人間にとってはいい迷惑である。

そして、在住国に関する話題にしばしば明らかに間違った内容が混入しているのである。1から100までウソなら却って扱いやすいが、正しい情報の中に間違った情報が異なる割合で紛れ込んでいるのが話の信頼性を著しく下げている。

     

コロナ禍では、とにかく情報は多い方がよく、その情報の精査は受け手がすべきだとして微妙に真偽の怪しい情報を頻繁に流した。情報源として役所の広報よりTwitterやYouTuberを薦めるのは自分としては無し寄りの無しである。

     

許せなかったのは新型コロナウイルスワクチンの5回目接種の件。

自分の居住自治体では、公的健康保険の範囲で接種可能なのは「60歳以上もしくは基礎疾患のある人のみ」で、これは国内ならおそらくどこも似たり寄ったりの条件のはずなのだが、これを「自分も打ったし誰でも打てる」と言い切った。端的に嘘だと思った。

     

ただ、こちらの指摘に対して基本的にちゃんと応答するのは偉い。特に自分に都合の悪い指摘だと無視する人も多いので。

それと、これは出羽守と裏表なのだが、自分が周囲の人間より詳しい分野に関して、なあなあにせずきちんと説明し周知せしめる態度も偉い。

その人が現地語で書いた文を読むと、自分の幼稚な言い回しと違って、ちゃんと本を読んできた人の語彙だなと思う。

SNSでの振る舞いには疑問がたくさんあるけど、実際に会えば楽しい。

@ruby
ここは投稿するタイミングを逃してしまった昔の書き散らしを供養するのにちょうどいい場所ですね