思い込みを自戒する

rukiadia
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ここ数日話題の「UIの色を変えただけで大量のクレームを頂戴してしまった話」の記事を読んだ。こうした行動の裏には様々な思い込みが存在するのではないかという疑念があったので、自戒も込めて文章にしておくこととした。

冒頭で述べた「思い込み」には2つあると思っていて、1つは「自分達が労力をかけて出した結論は間違っていない」という思い込み。もう1つは「特定の人間を盲信する」という思い込み。それぞれについて、長くならない程度に説明する。

1つめの「自分達が労力をかけて出した結論は間違っていない」は読んで字の如くで、「労力(時間やお金)をかけたんだから」「頑張って作ったんだから」という幼稚な発想にしがみついている状態を指す。課題解決のプロセスが一発でうまくいくなんてほぼありえないので、仮に失敗したら現状を冷静に受け入れつつ、失敗した要因を掘り下げて改善策を回していかなければならない。顧客の課題を解決できないプロダクトには何の価値もないので、プロダクトを作る側は自分達に酔って顧客を蔑ろにするような姿勢をとってはいけない。

2つめの「特定の人間を盲信する」は組織やコミュニティの特定の人間を盲信すぎる姿勢への危険性を指している。「〜さんがそう言ってるからそうなんだ」という思い込みをした経験が誰にも一度や二度はあると思う。「〜さん」は業界の有名人、会社で影響力のある人物、自分に技術や仕事のノウハウを教えてくれた恩人でも誰でもいいので、それぞれのイメージに合う人物を想像してほしい。ここで大事なのは、「〜さん」が誰を指すとしても、人間は間違う生き物なので盲従すべきではないという心構えの話だ。常に正しい選択がして、間違わない人間なんて存在しないので、他人の意見を盲目的に受け入れていてはいけない。

自分を信じすぎるのもダメだし、他人を信じすぎてもダメ。長々と書いたが、結論として言いたかったのはこの一文に尽きる。

@rukiadia
プロダクト志向なエンジニアをやってます。