私の好きな人はキミだけど、キミの好きな人は私じゃない。キミの周りのたくさんいる人のうちの一人、よりちょっと下ぐらい。逆に意識されるカンジ。
このポジションは嫌いじゃない。意識されないよりは断然マシだから。でも好きじゃない。他の人より下だから。だけど上がりたくない。下がるのが怖いから。
難儀な心をたくさん持って、これが愛だと言ってみた。キミは苦い顔をして、そのあと笑って「馬鹿」と言った。
表情をコロコロ変えてどうしたの。もしかして、キミも私への心がたくさんあるのかな。それがいつかまとめて愛になることもあるかな。ないかな。
「表情コロコロ変わってる。変なの」
キミはカラカラ笑ってる。お互い様だよ、そんなの。
「ねぇ今何考えてる?」
私が好きなキミのこと考えてる。別に今に限った話じゃないけど。キミが私のこと愛してくれたらいいのにな。いやいや、私の顔で笑ってくれるだけで十分です。いやいやいや、やっぱり満足できない愛されたい。いやいやいやいや…。
そんなこと考えながら百面相してる。キミは笑ってる。いやいやいやいやいやいや…。