好きな人

rukoru
·

私の好きな人はキミだけど、キミの好きな人は私じゃない。キミの周りのたくさんいる人のうちの一人、よりちょっと下ぐらい。逆に意識されるカンジ。

このポジションは嫌いじゃない。意識されないよりは断然マシだから。でも好きじゃない。他の人より下だから。だけど上がりたくない。下がるのが怖いから。

難儀な心をたくさん持って、これが愛だと言ってみた。キミは苦い顔をして、そのあと笑って「馬鹿」と言った。

表情をコロコロ変えてどうしたの。もしかして、キミも私への心がたくさんあるのかな。それがいつかまとめて愛になることもあるかな。ないかな。

「表情コロコロ変わってる。変なの」

キミはカラカラ笑ってる。お互い様だよ、そんなの。

「ねぇ今何考えてる?」

私が好きなキミのこと考えてる。別に今に限った話じゃないけど。キミが私のこと愛してくれたらいいのにな。いやいや、私の顔で笑ってくれるだけで十分です。いやいやいや、やっぱり満足できない愛されたい。いやいやいやいや…。

そんなこと考えながら百面相してる。キミは笑ってる。いやいやいやいやいやいや…。

@rukoru
文置き場