不破瑠衣の目的の一つに、自身の戦知恵を駆使し国の産業革命を史実よりも早め、史実にはない戦争を(自分の感情が動くために)行うということがある。
戦国時代にはないはずのリボルバー(コルトドラグーン)、蒸気船、火炎放射器等を既に完成させているのでこの時点で日本の産業革命は他国よりもかなり優れている。
本人がこの時代に長く滞在して、やる気さえあるならスナイパーライフルやそれ以上の兵器製造も充分に可能なはず。
明智はこの産業革命を早めた様を見て、日本が他国を滅ぼすことも時間の問題であると言うんだけど、本人はどうやら日本が世界を潰すこと自体にはあまり興味がなく、そういったことは自分が死んでからでもいいと返していた。
このセリフを聞くまでは、不破くんは日本の産業革命を海外よりも先行し、戦国時代以降の戦で他国に勝つために下準備していたのかと考えていたけど、本人の性格的に未来より"今"、自分の知恵が戦国にどう影響を与えるかの方が楽しみ、なのかもしれないなぁと。
ただ、その後アメフト部の生徒が第二次世界大戦の海外へ飛ばされたことが分かって、これはファンの間でも予想されている不破くんがWW2の世界線へ行くフラグという可能性も充分に考えられる。
帰還式を執り行ったのはまごうことなき不破瑠衣であって、この帰還式は言わば次の戦争に繋げる為の準備であって、決して良心からの行動ではないと思う。
帰還式を行った不破くんがここに他の生徒を飛ばし、のちに本人も合流するのであれば戦国で開発した兵器がその後の日本に大きく影響を与えているだろうし。
群青戦記シリーズは不破くんが狂わせた歴史を他の人物が修正し、未来人を歴史の偉人に成り代わらせ史実通りに戻す…という設定のもとに話が動いている。
もしWW2の物語があるとしたら歴史が狂ったとしても、やはり史実通りに日本は敗北しないと帰還出来ないことになる。
日本の産業革命を邁進させ、あれだけの兵器を生み出し軍事レベルや国力を上げたいと考えているということは不破くんはもしかしたら日本が勝利する歴史に導きたいんじゃないかなと。
日本が仮に勝ったら?という仮説は色んな考察があるんだけど、勝ったとしても小さな国なのでいずれ日本は滅んでしまうか、過激化した国となり各地で無差別テロが起きる軍国主義の現世になっているという説が強い。負けたから今の日本があるのだけど、この勝利した場合の世界はまさしく不破くんが望む日本なのではないかな。
いずれにしても、戦国時代だけでなく大正や明治を舞台とした群青戦記はちょっと読んでみたいところ。
そして私含む多くのファンが待ち望む軍服姿の不破瑠衣は相当かっこいいんじゃないかな…夢が広がりますね。