2023-11-23

rw
·
公開:2023/11/24

予定があるため早起きだった。鹿狩りの見学をする。いつもより少し多めに朝ご飯を食べ、ひとの運転する車で1時間とちょっと移動。山道で酔いそうになったが、朝の山の空気によって浄化された。途中、渓谷沿いの道から紅葉や山間から射し込む光によるゴッドレイが見えて綺麗だった。

鹿は罠で獲るらしく、到着する頃にはすでに解体前の状態だった。もう少し早く出ていれば命尽きる瞬間を見れたかもしれない。初めて生で見る鹿の死体は作りもののようだった。どちらかというと、ついでに獲れたという野兎の方がインパクトは強かった。ここは愛玩動物として認知しているかどうかという印象の差がありそう。言葉で言い表すのが難しいが、ビリビリと肌に電撃が走るような衝撃があった。かわいそうとかグロいとかより、人の手で食べるために殺した生き物の死体が目の前にあるという事実が重く感じた。

せっかくなので解体をお手伝いさせてもらった。皮をナイフで剥ぐのと、前脚を胴から切り外す作業を体験した。皮は脂肪の薄膜のようなもので肉とくっついているので、それを張ってナイフを沿わせることで肉と分離させる。こうすると皮が傷付かず他のことに使えるらしい。肉は温度が高く、朝の寒さで湯気が立つのが見えた。あとで調べたが、鹿は筋肉量が多く基礎体温が高いらしく寄生虫なども少ないらしい。とはいえハエやマダニはたくさん見かけたので注意は必要。

残った肋や内臓は穴に埋める。けっこう大きめの穴を掘った。主に自分が掘ったのでこれが一番疲れた。時間の経過で肉や脂肪は土に還り、骨だけが残るらしい。

解体後は食べる分の肉や内臓を山分け、今回一緒に行った人と持ち帰って調理した。シンプルに塩焼きにしたり唐揚げやカレーを作ってもらったり。モモ肉の塩焼きが一番食べやすかった。米とビールにも合う。脳みそも食べたが、加熱した白子という感じだった。鹿肉は牛豚より旨味が強い。

余った分はさらに山分けし、自分の家に持ち帰った。冷凍庫が赤々としている。一度冷凍すると臭みが強くなるらしい。かなり量があるのでこまめに消費したいが、何を作ろう。

@rw
1日振り返って思ったことを書きたい