昇給が与える効能

ryland
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また悩んでは仕事について吐露したくなった。というか、自身の生活に仕事が強く侵食しているものだから、仕事についてばっかりになってしまうのは仕方ないよなと思う

前のレターで仕事について随筆を書いた。一言にまとめると「もっと自分に合う仕事があるんじゃないか。人間関係も仕事内容も今の自分にフィットした職場に転職するべきじゃないか」というものだ。たった数週間でそういう気持ちはだいぶ薄れた

基本的に、前のレターを書くような時って仕事が楽しくないと思っている時か、興味のある分野の仕事を見て琴線に触れた時だ。現在はWebエンジニアとして働いているが、大学時代にずっと研究していた強化学習関連の記事とかを見たら、俺もやり続けたかったなとか

けど結局、昇給すると気持ちって変わるんだよな。ようやく、本題に入る。半年に一回ある評価面談が終わった。創業数年のベンチャー企業に転職して1年半弱経った。今回の昇進で年収800万の大台に乗った。当然、上を見ればキリがないし、見下されるかもしれないけど、学生時代に社会人になるにあたっての目標としていた年収600万を超えられたのはすごく嬉しい

When plotted against log income, life evaluation rises steadily. Emotional well-being also rises with log income, but there is no further progress beyond an annual income of ~$75,000. Low income exacerbates the emotional pain associated with such misfortunes as divorce, ill health, and being alone.

Daniel KahnemanとAngus Deatonの共著 "High income improves evaluation of life but not emotional well-being" で云われるように、日本円で年収約800万によって感情的な幸福感?精神的安定性の上限になると書かれてる。上限の実績解除できた気分だ

昇給しただけで、会社に対するエンゲージメントも上がれば、厚生労働省で27歳の年収中央値を調べたり、ダニエル・カーネマンの論文(一次資料; abstractだけ)に触れるだけの余裕感が生まれる。そんな効能がある

けど、やっぱり何かにまだ悩んでる気がする。今の幸福感が仮に上限だったとしたら、ある種の絶望にも感じる。

希望を見出すには…