技術的負債はある日唐突に牙をむく

みやつこ
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今日の朝の調子は抜群だった。

秘伝のタレのようなコンポーネントを綺麗にしていき、今までぐちゃぐちゃだったコードがわかりやすく整理されキーボードが軽快に音を鳴らす。

複雑だったロジックも分解されテストしやすくなった。

それも午前中のうちだけだった。

今まで動いていた機能が動かなくなった。

最初は簡単に直せるだろうと思っていたが、秘伝のタレはそう簡単に心を許してくれない。

複雑に絡み合ったロジックとビューは少しの油断で動かなくなるのだ。

メンバーにヘルプを出してコードをいじくり回しどこで動かなくなっているのか突き止めた。

秘伝はそれだけで終わってくれない。

なぜそこで止まっているのかが全くわからないのだ。

前提になるプロップスは同一のものだし、関連するロジックも同じように見える。

でもなぜか動かない。

なんならこの日記を書いている今でも動いていない。

なぜテストを書かなかったのか、レビューでちゃんと見れなかったのか、コンポーネントをなぜ分けなかったのか。

さらに言えば技術的負債があるのにビジネスサイドはなぜ話をすぐに進めてしまうのか、あの時リファクタリングをもっと押すべきだったのではないか。

過去の自分達を責める内容はいくらでも浮かぶ、ただ肝心の解決策がわからない。

後悔はしてもしょうがないし、秘伝のタレがわかりやすくなっただけでもまだ良し。

とにかく今は目の前のバグと負債に目を向ける。

キーボードは息詰まった音を鳴らしている。

@ryochang
好奇心で駆動しています