こないだ読んでいた本にチャンク化の効果というトピックが書いてあった。
チェスプレイヤーの熟練者と初心者で、画面上に表示されたプレイ中の盤面覚えてもらう。
その時、熟練したプレイヤーの方が再現率が高くなる。
今度はチェスのプレイに関係なく駒が完全ランダムに配置された盤面を覚えてもらう。
この場合、初心者も熟練者も再現率は変わらなくなる。
この結果について解説すると、プレイ中の盤面の場合は熟練したプレイヤーは定石などで長期記憶にチャンク化された盤面が多く記憶されているため、チャンク化された知識とその差分を短期記憶に保持するだけで覚えられる。
一方で初心者は全てのコマを覚える必要があるため短期記憶の容量が足りなくなる。
このように繰り返し扱っている情報は抽象化や構造化されチャンクとなって長期記憶に保存される。
情報を処理する際には、短期記憶と長期記憶の双方から情報は取り出されて処理されるのでチャンク化された情報が多い分野であればあるほど処理能力は高まる。
この20日間、小さい習慣をつなげて線のようにする生活を続けてきた。
朝の場合は
起きたら横向きになって伸びる
水を一杯飲む
歯磨きをする
洗濯機のスイッチをついでに入れる
乾燥機の服を畳む
机に一杯の水を用意する
エディタを起動して朝のルーティンの記録をする。
今日やる予定を組む
最優先でやることを決める
用意した水を飲み干す
25分のタイマーをセットして最優先のやることに着手する
みたいな感じ。
この習慣の流れは、ここでいうチャンク作りになるんだろうなと思う。
これをやっておきたいということを小さくして繋げることで無意識的に処理できる能力を徐々に拡大していくんだろう。
確かに水を飲む、洗濯、服を畳むとかはいつでもやれるだけに、いざやるとなると少し面倒になっていた記憶がある。
これを意思のパワーをすり減らさずに行動に起こせるというのは、ある意味でチャンキングの力なような気がする。
1ヶ月は習慣化の本通りに取り組んでみると決めてみたが、思いもよらずいい結果に終わりそうな予感がする。