パートナーシップという言葉は当たり前のように使われている一方、かなり広義的な言葉だなと感じています。
今回は、そもそも語源なのか気になって調べてみたのでシェアしますね。
パートナーシップは英語でPartnershipを書きます。まず、「-ship」は状態や関係を示す言葉なので、Partnershipとは、partnerの関係という意味になります。
本題のPartnerについて。
類推で考えるとPart-nerとして、「部分(part)の人(er)」というふうに捉えることができますね。
語源を遡ってみると、ラテン語のparticipsという言葉に辿り着きます。この単語は「pars(部分)」と「capere(取る)」という2つの単語から成り立っているようです。
上記から2つの受け取り方ができるなと思いました。
Partnerとは、分け合う存在である。
私たちは人生の中で楽しいことも苦しいことも、数えきれないほどたくさんの経験をします。パートナーとは、それらの経験や日々の感情、広く言えば人生そのものを分かち合う存在である、という解釈ができそうです。
Partnerとは、物理的には分かれているが、共同体である。
2人で1つ、互いに補い合う相手がパートナーであると表現していくこともできそうです。人間誰しもが個性があり、直面する様々な状況の中でその個性は時には強みとなり、時には弱みとなるものです。その凹凸を補いあい、人生を生きていく相手のことがパートナーであると言えそうです。
個人的には前者の解釈が好きだなと感じました。パートナーシップを育む過程の中で、最初は相手のことが好きだなという「個人」対「個人」の視点から相手との関係を捉えるものだと思いますが、この解釈は「私たちは何を分かち合っているのか?」「私たちはこの関係の中で何を分かち合いたいのか?」といったWeの視点に立った問いを発してくれるからです。自分が良い状態であれば良いという個人最適の観点を超え、Weという共同体感覚に誘ってくれるのはパートナーシップの魅力だと感じています。
パートナーシップを考える上で、どちらの解釈も示唆深いものだなと思います。普段使っている言葉を再考し、パートナーの存在を捉え直す上でのきっかけになれば幸いです。