「どんなお酒が好きなの?」って聞かれたら迷わずウイスキーと答えるくらいにウイスキーが好き。
元々ウイスキーは、焼酎と並んで苦手なお酒の筆頭だった。初めてウイスキーを飲んだのは、お酒が飲めるようになって間もない頃。「ほろよい美味しい!」というレベルのお酒初心者だった自分には、ウイスキーのあまりに強烈なアルコール感とクセの強さに「美味しくない!」と感じたものだ。自分の味覚が若かったのもあるけど、今振り返るとお酒の質が悪いかったのも大きな要因ではありそう。
その後はハイボールでさえ飲まないくらいにはウイスキーは避けてたんだけど、だんだんとお酒を嗜めるようになってきた数年前、友人に連れられてウイスキーバーに行ったのが転機になった。
とりあえずマスターおすすめのウイスキーを注文して、恐る恐る飲んでみたら、ウイスキーの悪いイメージが180度変わってしまうくらいには衝撃的に美味しかった。上品な香りと果実感のある甘み、バニラ感など、とにかく味の情報量が多すぎてびっくりしたのを覚えてる。そのバーは自前で調達した樽でウイスキーを追加熟成しちゃうくらいに本格的なところで、ウイスキー初心者の自分に色々とウイスキーの知識まで教えてくれた。心地よいバーの雰囲気も合わさって、とても満足感の高い時間を過ごせた夜だった。
それからというもの、ウイスキーにどんどんハマっていき、今では家にウイスキーが何本も置いてある。いろんなお酒を飲んできた中で、なぜウイスキーが好きなんだろと考えてみるとポイントがいくつかある。
1. 探求したい好きな味
まず自分の味覚的に甘めのお酒が好き。甘いと言っても砂糖の甘味というより、素材の味や香りによる上品な甘さ。ウイスキーにはスモーキーなものや苦味の強いものもあるけど、シェリー樽で漬けたウイスキーがワイン系の香りや甘みを感じて自分の好きな部類の甘さにドンビシャだった。他の観点ではウイスキーの複雑な味わいが探究心をくすぐってくれるので、新しいウイスキーを見つけるたびにワクワクしちゃう。
2. 嗜好品を楽しんでいる感がMAX
ウイスキーは度数強いからこそ味がしっかりしてる。ゴクゴク飲めないからこそ、しっかりとお酒の味を一口一口味わうことに意識が向いていくのが良いんだよね。アルコールに酔うためではなく嗜好品としてのお酒を楽しめる。さらに、そうしてると自然とゆっくり飲む感じになって、そこに生まれる余白の時間を(いい意味で)持て余せるのがまた好き。じっくり語らうことも、1人で思索に耽ることもできる余白がそこにある。
(まあ、あとはロックグラスにウイスキーを注いで飲んでる大人かっけえ!っていう浅い理由も全然ある)
3. 保存が効いてコスパも抜群
まずは保存が効くこと。自分は若干の収集欲があって、普段お酒飲まないのに好きなお酒はいつでも好きなタイミングで飲めるようにしておきたいという感覚があって、それを踏まえて、好きなだけ飲んで残っても味が変わらないところが自分のスタイルにとっても合ってる。お店で飲むにしても国内外問わず好きな場所で好きな味を飲めるのもいいよなって思う。
そして、ちょっとの量で満足できるから、全然減らなくてコスパがいいのも最高。ワインや日本酒は保存が効かないのも相まってすぐ飲んでしまうけど、ウイスキーは1日1杯で十分満足できるし、その量換算なら1本で20日以上の夜を楽しめる。ここも大きな個人的推しポイント。
現時点で自分の好きなウイスキーは、ノンピートでシェリー樽で熟成した甘い香りのもの。
ウイスキーはここまで何年も楽しめているし、これからもずっと楽しんでいけるんだろうなと思える世界なので、焦らずゆっくりと知識を深めてより好きな1本を見つけていきたいなと思う。ウイスキー好きな人はぜひ一緒に飲みに行きましょう!🥃