エンジニアの手持ち無沙汰は必要以上に恐れなくて良いという話

ryota_dev
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変化の激しいスタートアップでプロダクトを作っていると、昨日決まったことが白紙に戻ったり、そもそも事業方針を考え直したりすることがあります。同じような状況を体験したことがある方もいるんじゃないでしょうか。

そんな時に発生するのが、エンジニアの手持ち無沙汰問題

要件や事業方針を考え直す間、開発タスクが一時的になくなり、エンジニアのリソースが浮いてしまうことがあります。PMだったら結構焦りますよね。

この時、普段エンジニアの価値を「作ること」に置いている組織の場合は、エンジニアの手が止まらないようになんとかタスクを絞り出すことに集中するようになります。

無理やり絞り出した開発タスクはエンジニアのリソースを埋めることはできますが、果たしてこれはユーザーにとって価値が届けられる動きなのでしょうか?

日々がむしゃらに開発を進めていると、自分は今「作る」仕事をしているのか、「ユーザーに価値を届ける」仕事をしているのかわからなくなる時があります。

そしていつからか、「作ること」が目的化してしまい、デプロイ数やPR数がKPI化するようになります。

デプロイ数やPR数をKPIに置くこと自体は悪いことではないですが、時と場合によっては自分を傷つけることになってしまうなと、最近感じました。

そしてユーザーに価値を届けられるかどうかを考えて、必要であれば立ち止まる勇気を持つことも時には大事なのかもしれません。

エンジニアの手持ち無沙汰はそこまで恐れなくてもよくて、ユーザーに価値を届けるために必要であればなんなら進んで手持ち無沙汰を選ぶことも大事なのかもなと感じました。

エンジニアの価値は「作ること」ではなく「ユーザーに価値を届けること」

これを忘れないだけでも日々良い選択ができるのかもしれません。

今うちに顧問で入ってくださっている方とお話しをして気付きが得られたので、脳内整理もかねて書いてみました。

@ryota_dev
デスクセットアップ・デバイスが大好きなWEBエンジニア。ネットの喧騒から離れるためにしずかなインターネットにやってきました。脳内整理も兼ねてマイペースに思ったことを書きます。