コテンラジオが好きすぎる

ryu
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最近、コテンラジオを聴いている。深井さんとヤンヤンさんの解説と、樋口さんの問いによって、歴史についてどんどん理解と問いが進んでいく。

最近聞いておもしろかったもの

  • 資本主義の歴史

  • 民主主義の歴史

  • お金の歴史

特に資本主義の話、「貨幣経済と資本主義は別」とか「資本主義の大きな違いは、労働力を買える=人を雇えるようになったこと」みたいなのがめちゃおもろかった。

資本主義じゃなくて身分が決まってる江戸時代に、仮に工場を作っても、人を雇えないので、工場を動かせない。みたいなことになるらしい。まじかよ。

資本主義=お金を持ってる人が強い世界くらいの理解だったけど、資本主義の前の世界はどんなだったのか、資本主義の後(=ポスト資本主義)はどうなるのか?について語られているのが本当に面白い。

ポスト資本主義っていうとなんかカッコよくてすごいことに見えるけど、それ自体は「資本主義のあとにくるもの」と言う概念でしかないので、「どうなると考えるか」は人によって言ってること違うらしい。おもしろ。

「身分制度があったときは、王様の親戚ということが今で言う5億円くらいの価値を持っていたことになる」という説明も秀逸だった。

自分が生きている世界の特徴を知るには、その外側やそうじゃない世界のことを知らないと、そもそも認知すらできないんだなと思った。

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また、コテンラジオは新しい本を読むための土台も作ってくれる。

最近、大学の先輩が執筆した「クリエイティブデモクラシー」という本を読み始めている。

しかし、読み始めた当初は正直あまりピンと来なかった。冒頭で「民主主義の本質は、人々が自ら統治を行なっていくこと」のような言葉が紹介されているが、字面としてはわかりつつも、実感がない。そんな感じだった。

そこで、コテンラジオの民主主義の歴史を聴いた。(執筆時点ではまだ完結しておらず、最初の4回分くらいを聴いた)

すると、次のようなことがわかってきた

  • 「みんなで話し合って決めよう」的なことは、有史以前からいろんな国や民族で自然発生的に出てきたもの

  • 紀元前300年くらいの時点で、「独裁制、民主制、寡頭制(優秀な人材を選出して主権を付与する考え方)のどれがいいか?」が議論されており、どの主張も、今見ても真っ当な意見なこと(すごい)

  • どの国もだいたい、独裁制と民主制、寡頭制的なものをぐるぐるしてる

  • 独裁者から民主主義を民衆が勝ち取った国は、それを成功体験として民主主義を維持する力学が強まること

その上で、クリエイティブデモクラシーを読み直してみる。すると、体感としての読みやすさが変わっていた。

例えば、以下のような一節がでてきた時に、

日本はそもそも民主主義自体が戦後にインストールされただけで、トクヴィルが観察した初期アメリカのように民主主義がボトムアップで形成されたわけでもなく、ソ連下にいた国家や台湾のように巨大な国家からの独立運動などの闘争により勝ちとったわけでもありません。

民主主義による成功体験が極めて薄く、変えられるという感覚が持ちづらい背景も存在します。

引用元: 「クリエイティブデモクラシー 「わたし」から社会を変える、ソーシャルイノベーションのはじめかた」 p16

「そうか、日本はコテンラジオで言ってた他の国みたいに、民衆が民主主義を勝ち取ったわけではないのか」みたいな、点と点が繋がるような感覚になる。

これが楽しいし、嬉しくなる。もっと知りたくなる。いい連鎖が生まれている。

これからも興味ある回を楽しく聴いていくぞ。

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↓直近で聴いているシリーズ。「物々交換からお金が生まれたわけじゃない」が衝撃だった。第4回では「銀行は、100万円しか持ってないのに、3人に80万ずつ貸す。みたいなことをしている。むしろこっちが本質」みたいな話が出てきて、また「おもろ!!!」となっている。

@ryu
普段はこころを支えるアプリを作っています。 日々かんがえたことを書いて、気が向いたら公開します。 レターもらえるとうれしくなります。 @ryuki_kyoto