今更ながらこれに気づいて、本を読みやすくなった気がする。
これまでは、書かれた文章をそのまま受け取ることが多く、その裏の「意図」みたいなものを、意識的には取りにいってなかった。
本によって、すらすら読めるものとそうでないものがある。読めない方は、目が滑るような感覚になり、なかなか読み進められない。
これは、自分に近い著者ならすらすら読めるが、自分が理解できていない考えを持っている著者だと、文字を読んでいるだけでは「意図」にたどり着けない。ということなのではないか。
そうじゃなくて、「本はただの媒介手段で、目の前に著者が座って話している」と考えると良さそうだ。
そうすると、「この人は何を言おうとしているんだろう」「なぜそう考えたんだろう」といった視点で、著者の考えや意図を理解しようとすることができる。
本は文字の塊ではない。著者の価値観や考えを込めた、対話のためのインタフェースなんだろうと、捉え方が変わった。
思えば、著者のSNSなどをフォローして人となりがわかっていると読みやすいということがある。これは、「どんな人か」がなんとなくわかっている人の話が入ってきやすいのと同じだ。
これは本だけでなく、映画や芸術作品でも同じことが言えそう。
今年は本や映画を通して、いろんな作家さんたちと対話していこう。