ここ1年くらいで、かなり料理が好きになった。
1人暮らしの時は、ほとんど外食ばっかりで、たまーに家で作ってみるも、余った食材をダメにしてしまったりしていた。
今では、夫婦で住んでいる中で自分が作る方が半分以上になるくらいには、料理をするようになった。
特に好きなのが、思いついたアレンジがうまく行った時だ。
アレンジというと大袈裟だが、「洋風レシピに乾燥バジル振ったら香り引き立ちそう」とか「グリルで炙ったら香ばしくなりそう」みたいなことが多い。
レシピをベースに思いつきをアレンジして...みたいなことを繰り返していくと、なんとなく法則みたいなものが見えてきた。
だいたい「旨み×塩気のバランス」と「和・洋・中などの方向性が一致してるか」を守ればよい。旨みは、肉や味噌や和風だし、コンソメなど。塩気は塩コショウ、しょうゆなど。
お湯にわかめを入れて、味噌と本だしを入れれば味噌汁になるし、中華スープの素とごま油、炒りごまを入れればわかめスープになる。
あとは火が均一に通るかどうか。つまみ食いしながらやればなんとかなる。
この法則に基づくと、「冷蔵庫で余った食材を、なんかいい感じに調理する」みたいなことができるようになってくる。それも楽しい。
ー
料理が好きになると、旅行先での楽しみも増えた。お土産に「調味料」という選択肢ができる。
伊勢や鳥羽に行った時に買った牡蠣醤油は、豆腐にかけてもいいし、味噌汁に出しとして使ってもよくて大正解だった。 箱根で買ったゆず味噌は、思ったより甘かったので、白身魚に塗りたくってグリルで焼いたらいい感じだった。
ー
そして、こういうところに意識が向いてると、お店で食べている時にも発見がある。
「何だこのうまいのは!! 焦がしたニンニクと醤油、ちょっとの胡椒を加えてる...?」 「肉をこんな感じで炙ると、こんな香ばしさが出るんか...」みたいなものだ。作り手になってみると、受け取る時に作る側の視点で見ちゃう感じ。これはデザインとかでも同じ。
来年はもっと楽しんで、好きになっていこう。
挑戦したけどキレイにならず悔しかったオムライスで締める。