U-NEXTで鑑賞。
アメリカで実際にあった殺人事件を元にした作品。ジョン・デュポンの心のどこかに穴が空いたままのような、どことなく虚ろな表情がこれから起こる事件を予感させるようで、観ている方もじわじわと不安が込み上げてくる。
事前にWikipediaで調べたところだと、ジョンは精神疾患を患っていたようだ。殺人と病気に関連がありそうな描かれ方をしていないかを鑑賞前には心配したが、少なくとも私にはそういう作品には見えなかった(ジョンの異常な行動は所々見られるが)。
殺害の引き金となるある出来事が本当に些細なことで、これはネタバレしないほうがいいと思うので書かないでおく。「えっ、そんなことで?」という理由なので、ぜひ実際に観てほしい。結局ジョンは金銭が絡まない人間関係の作り方を知らないまま大人になってしまった人なのだろう。
Netflixでは『フォックスキャッチャー事件の裏側』というドキュメンタリーを配信しているらしい。こちらも後日視聴したい。