シネマ・ジャック&ベティで鑑賞。
登場人物がそれぞれの立場でみんな辛い。一見すると杜撰なリゾート誘致計画を進める企業側に否があるように見えるが、作品のタイトルからしてそういう意図ではないのだろう。考えてみると、誘致計画を白紙に戻したとしても、取り立てて産業がない田舎がどれだけ今の暮らしを維持できるかというと、わからない。誰かのエゴを通すと他の誰かが苦しくなるという、古今東西で起こっている世の常を表しているようで、「そうだね、辛いよね」と頷きながら観ることしかできなかった。
主演の大美賀均は本業は監督のようで、演技は下手ではないもののプロっぽくはない。それでも、ぶっきらぼうながら優しさが伝わる良い演技をしていた。ラストのリアネイキッドチョーク(裸絞)は唐突過ぎて呆気にとられてしまった。ダウンジャケットの上から締め落とすのは相当な腕力がないとできないのでは。実在の人物だったらRIZINに出てほしい。
鑑賞後は「はねあげ 伊勢佐木町店」で夕食。この店は初めて入った。つまみが200〜300円台でリーズナブルな店だった。