Netflixで鑑賞。
先日U-NEXTで観た映画『フォックスキャッチャー』に関連する作品として興味があったので観た。映画でジョン・デュポンを演じていたスティーヴ・カレルが本人とかなり似ていたのに驚いた。
被害者のデイブ・シュルツとジョンとの関係性は映画とは印象が違った。映画ではデイブはジョンのことをあくまでビジネスパートナーとして捉えているように見えたが、関係者のインタビューを聞くと、デイブは友人としてジョンに接していたようだ。ある人はデイブを「ヒッピーのようなレスリング選手」と評していた。少し変わったところがあるものの、誰に対しても気さくな好人物だったらしい。
デイブの娘さんが、ジョンが獄中で病死したことを知った時の気持ちをインタビューでこう答えていた。「父が亡くなった時、まわりは皆悲しんだ。しかし、ジョンは誰からも愛されず、亡くなったことを皆喜んでいる。とても不公平だと感じる」。ジョンに同情するというニュアンスではなくて、愛情すらも平等に受けられないこの世を嘆いているように感じた。他の関係者は、自分が何かしていればデイブは死なずに済んだのではないかと今だに悔やんでいると話していた。ジョンが救われ、デイブと友人になる未来があったのだろうか。