以下、7年前、フェイスブックに投稿していた内容。懐かしくなり、ここでちょっと記す。
北京で人と会い、食事をしようと宿泊中のホテルのレストランへ。「どんな料理を召し上がりたいのですか」とウェイターに聞かれ、「中華料理だけど、メニューはこれだけ?」と返す。
「ここは西洋的な中華なので、本格的なものなら、ここから歩いて3分のところにそんなお店が集まっているビルがあるので、そこがいいですよ」と返される。
「あ、そう、ごめんなさいね、ここで食べなくて」と返すと、
「いいえ、食べたいものをおいしく食べるのがいちばんいいですからね」と返される。同行者が「彼はすごく性格がいいなあ。親切な人だ」。
そんなお店が集まっているところに行く途中、いくつかそれらしきビルがある。ちょうど通りかかった女性に「この辺りにレストランがたくさん入っているビルがあると聞いたのですが・・・」と聞くと、コートのフードを頭から外し、「それならここですよ」と。
ありがとうと言い、そのビルへ行こうと横断歩道を渡ろうとしたら、赤信号。おもわず立ち止まったら、その女性が「大丈夫、車は来ないから一緒に渡りましょう」。
「どこの国ですか」と聞かれたので「日本人ですよ」と答えると、別れ際に「きをつけて」と日本語で返され、「おいしいもの食べてくださいね」と笑顔で去られる。
瞬間的連続的にこんないい人たちに会うなんて、と深く感動。ただ、すごく印象的だったのは、この女性が私がたずねると同時に、深くかぶっていたコートのフードをぱっと外して応対してくれたことだった。
今となっては北京訪問が厳しくなった。北京は嫌いな街ではなく、むしろ好きな街だった。いつ、安心して行ける街になるか・・・。