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あらゆる起業家のための「ふつうの相談(非サービス)」始めました

ryujin_shizu
·
公開:2024/7/29

まえがきと簡単な結論

こんにちは。この文章は初めて俺と出会う人を多めに想定しつつも、これまで出会ってくれたあらゆる「起業家」に向けて書くつもりです。起業家のメンタルヘルスには当事者意識と好奇心の両方から解決欲・探求心があります。関連サービスもやってきました。ただ今やってみたいことは「非サービス」としての取り組みです。取り組みというか、「スタンス」の方が近いでしょうか。

先に結論から。あらゆる起業家の「友人」として「ふつうの相談」に乗るというライフワークを始めます。いや、ワークですらないか?まあなんせ始めるので、関心があったらぜひ下の方から連絡してくださいという投稿です。「友人」として「ふつうの相談」であることが大事なので、1円ももらいませんし、サービスとして責務も一切果たしません。でも、「友人」の「ふつうの相談」としての責務というか意地のようなものは果たします。この後に続くのは背景や目的、やること、スタンス、その他詳細やみなさんへのお願いなど。文体は丁寧語ですが、友人に書くことをイメージした書き口に努め、1人称は「俺」となります。悪しからず!

自己紹介

改めてこんにちは。知ってる人は読み飛ばしてください。俺の名前は山田瑠人(りゅうじん)!探偵ではないけれど、下の名前が「りゅうじん」と変わっているのでそれで呼ばれています。hal株式会社の代表取締役をしており、「誰でも、どんな状況でも安心できる世界」を北極星として、「人や社会、地球の回復と成長の触媒となる」ことを軸として経営をしています。近年は主に「Social Coaching」という社会起業家・インパクト志向の起業家や企業と一人ひとりに合ったコーチを繋ぐマッチングプラットフォームを運営しています。ビジネスや社会課題解決に取り組む中でのメンタルヘルスや自己管理、パフォーマンス向上、アイデンティティの変容、インパクトの促進が主なアジェンダです。音楽と山歩きが主な趣味で、休日は中古レコード・CD屋にいるか、山や川にいます。酒も好きですが、最近めっきり弱くなってしまって悲しい。

「相談」で言うと、こういう自己紹介は全然好きじゃないんですが、人生で乗ってきた相談はかなり多いと思います。高尚からアングラまで、極右から極左まで聴いてきたつもりです。専門ではないものの精神分析的心理療法周りは一般人にしてはそれなりに知識があり、個人心理療法ではプロセスワークというのを学校に通って基礎を学びました。全く素人とは言えない心得がありますが、まあ「ふつうの相談」なので、「カウンセリングやセラピー文化について学ぶのが好きらしく、臨床はてんで素人だがなんか相談しやすい友達」くらいの認識が適切かと思います。

あと精神疾患・気分障害の当事者で、これまで適応障害(診断なし)と季節性うつ病、双極性障害II型(共に診断あり)の経験があり、躁うつについては現在進行形で薬物療法と心理療法、セルフケア等による治療に取り組んでいます。

課題背景

長いので背景にあまり関心がない人は飛ばして。起業家・創業者のメンタルヘルス課題についてはここで詳しく語りませんが、まあざっくり「他と比べて数倍〜数十倍のいろんな精神疾患リスクがある」くらいにしましょう。halで取り組んでいるコーチングという領域はもちろん薬物療法でも個人療法でもありません。ですが、予防的な側面やメンタルヘルスリテラシーを高める面、何よりWell-Beingを高める面などで、間接的にと表現するにはあまりにもメンタルヘルスにインパクトがあると思っています。しかも治療に比べて業績相関が強いと言われており、メンタル不調時以外にも相対的に取り入れやすい。そんなコーチングのプロが、社会起業家の良き理解者・相棒として居てくれたらめちゃくちゃインパクトあるやんという仮説でSocial Coachingに取り組んできました

そんなSocial Cochingの沢山の尊い事例の傍流で、「本当のメンタル不調の時に、わたしたちは一体何ができるのか」という問いにぶつかることが多かったのも事実です。例えば起業家にうつ病が発症し心療内科に通うなら、原則的に一旦コーチングを受けるのはストップするべきですし、俺もそう推奨します。治療とは根本的に異なりますから。

もしくは他の事例で言うと、「マジでメンタルがイっててキャッシュフローがヤバい時はサービスには相談できない」という事例もいくつかありました。創業から浅い起業家であるほど、「メンタルがイってる」のと「キャッシュフローがヤバい」が同じ時期に発生するので、もちろんケアに割く予算もなければ、金策に終われケア策の検討時間もありません。「起業家のメンタルヘルス問題の深淵」はここに潜んでいると思っています。

そして「起業家のメンタルヘルス問題の深淵」はさらにやっかいな特徴を孕んでいます。それは、「深淵」にいる時の起業家はとんでもない「孤独」を味わうことになることと、その「孤独」は時に起業家をとんでもないほど人間として成長させることがあるという特徴です。簡単には共有できないという信念や固定観念が「孤独」を強化すると同時に、その「孤独」によってしか得られなかったのではないかという成長実感は確かなリアリティがあるのです。それは「成長」を超えた、精神的な、スピリチュアルなものであったりもするのですが、とにかく言語による伝達不可能なアレです。でもまあ、実感ある人も多いんじゃないでしょうか?

俺はこの「深淵」を正しく観る必要があると思っています。まず「深淵による成長」は生存バイアスの可能性が高すぎます。俺も俺なりに「深淵」を体験してきたし、それによる成長にいつも助けられていることは真実です。でも、もう一度「深淵」に行く必要があるか、次の起業家が新たに「深淵」に行く必要があるか。ここは、悪しき形の体育会系でいくべきではないと考えています。なぜなら人は簡単に死んでしまうから。「深淵」は人を殺めます。生命として死なずとも、再帰不可能と考えてしかるべきほどに心が壊れ得ます。人間の回復力・レジリエンスは舐めるべきではない力強いものでありますが、それと同じくらい深淵の人を殺める作用も舐めてはいけない。

今日は「起業家のメンタルヘルス問題の深淵」を「悪しき孤立・孤独」としましょう。世の中には「良い孤立・孤独」も結構あるんですが、「悪しき孤立・孤独」は人を殺めたり、心を壊したり、人間関係をグチャグチャにしたりします。話をおさらいしまとめると、「起業家がメンタルヘルス問題の深淵」にいる時、予算も時間もなく、深い「良き孤立・孤独」ともっと深い「悪しき孤立・孤独」を味わっており、それはもはやサービスによっては解消できないのではないかというのが今の俺の立場です。今回はこれくらいにしますが、「起業家のメンタルヘルス問題の深淵」についてでした。

そこで必要なのは、「友人」による「ふつうの相談」です。俺が自然に取り組んできたり、取り組むことになってきたことでもあります。新しいことを始めるというより、やってきたことの玄関を開いておこうというイニシアチブですね。

目的

起業家のための「ふつうの相談」に取り組む目的をもし語るなら、上で語った深淵を乗り越えるためというのが大義名分となります。

専門家や支援者でもないけど、なんとなく良き理解者な「友人」が「ふつうの相談」に乗ってくれるなら、「深淵」における「悪しき孤立・孤独」を和らげつつ、「良き孤立・孤独」を助けられるのではないか。というかそのようなことが可能なのは「友人」による「ふつうの相談」なのではないか。

「友人」であることと「ふつうの相談」であることの同時成立のために、1円もいただかないし、サービスとして責任も果たさないこととします。「友人」は相談に乗ることに対価をもらいませんし、主訴が解決しないことに対して相談者がクレームが入れるのももっての外です。

では「友人」ならば誰でもいいのでしょうかそうでもないと思います。「この人なら背景や事情、当然の情緒を理解してくれる」という文脈に対する安心感が必要です。できれば、起業家の友達が望ましい。そして、「どこにも誘導せずに話に耳を傾けてくれる」という気持ちになれる共感と傾聴の技術とスタンスも重要です。でも傾聴サービスではないので、「時に現状を打開する施作を提案したり、解決策を共に模索したりする」という協力的姿勢も重要でしょう。「ふつうの相談」の条件ですね。自分はある程度多くの起業家に対してこの3つの条件を満たすみたいだから、やろうというわけです。

もちろん成果として、俺が相談に乗った人が他の誰かの「ふつうの相談に乗る友人」であってくれたら嬉しいなとは思うけれど、「友人」による「ふつうの相談」は、その営みのアウトカムなど殆ど考えないはずなので特段意識しません。ですが、一応野心としては書いておこうと思います。「起業家の誰かが起業家の誰かの友人として、ふつうの相談に乗ってくれる世界」。いいですね!目指したい!!(目指したいんかい

以下に取り組むことの詳細(変更可能性あり)を書きますが、これらはいかに「友人」たるかと「ふつうの相談」たるかを軸として検討しました。

やること・スタンス

この取り組みでやることは、この記事や各種SNSにリンクした「起業家のためのふつうの相談」の日程枠に予約をいただき、その予約日にzoomで「ふつうの相談に乗る」ということです。

いくつか注意点があります。それらは「友人」たるかと「ふつうの相談」たるかを軸としています。スタンスとも言えます。(随時更新予定。2024/07/30版)

対価は1円もいただきません。ただ、仲が深まって直接呑んだり喫茶店で茶をしばいたりする時に、「いやいや相談乗ってもらったし、会計くらい俺が」みたいな「友人」に対して起こり得る感情が湧き上がった場合はその限りではありません。

問題解決の責務は果たしません。ただ、友達に対してあれこれ解決策を思い巡らしたり、人脈を伝ったりということは、要望があったり俺がどうしてもしたいと思ったらやります。

専門的な介入はしません。上に通じますが、友達への慈悲・慈愛からくる自然な奉仕の範疇を超えた過度に自己犠牲的な介入はしません。本当に専門的な介入が必要だと思った場合はその旨を伝え、知人や知らない機関を訪ねることを勧めることがあります。

無料で時間を押さえることを申し訳ないと思わないでください。自然に友人にヘルプを出すように関わってくれた方が嬉しいです。俺は俺で枠を限って出すのでキャパ超えることはないというテイでお願いします。

(今のところ)何回でも使ってOKです。ただ、2回目以降はLINEやmessengerで繋がり、そこで相談乗って欲しい旨連絡いただく方が嬉しいです

そもそも「友人」に「ふつうの相談」をする時に、このような文章から日程予約をすることなんてなくてちゃんちゃらおかしな企画だし全部フィクションに過ぎないけれどあえてそのフィクションの舞台の中で相談してみるとどうなるのかなあ、みたいなスタンスで来てくれると嬉しいです笑

・対象を「あらゆる起業家」としました。これは例えば本業に関連の深い社会起業家に限らずという意味です。また、ぶっちゃけると起業家じゃなくてもいいです。友人の相談に乗る時に、職種属性気にしないので。

事業化や組織は今のところ考えていません。「スケーラビリティないよね」みたいな非共感的な関わりはよしてもらえると助かります。

ふつうに相談したくなったら以下へ

お願い

まず、あらゆる起業家の人は「深淵」の序盤や只中にいるときに思い出せるようにできれば俺のSNSをフォローしておいてください。静かなインターネットの読者登録みたいなやつ(ひかえめニュースレター)でもいいです。

あと、ほんまの友人が「深淵」にいるかもしれない時は、この文章や俺の存在のことを教えてあげてください。

起業家の人や起業家の友人がいる人は、起業家にはメンタルヘルスの「深淵」なるものがあることをぜひ知っておいてください。というかどんな職種でも、働いてなくとも、人には人の「深淵」があります。そんな時に何より「友人」の存在は存外心強いもので、何事にも変え難いものです。それだけ忘れないでください

あとがきに変えて。

この営みのアイディア組成に大きな影響を与えた東畑氏『ふつうの相談』冒頭に引用されている文章で締めくくります。

"何でも話せる友人が一人いるかいないかが、実際上、精神病発症時においてその人の予後を決定するといってよいくらいだと、私はかねがね思っている。"(中井久夫『治療文化論』)

@ryujin_shizu
荒唐無稽