この記事はフォロワー(特定個人)のために書いたものだ。
そのフォロワーに、「この記事の文章は、するする頭に入ってきてふしぎ」と言ってもらった。
フォロワーは、病気をしてから、文章を読むのが難しくなったそうなのだ。なのにするする読めてふしぎだった、と。
(小躍り)
そう言ってもらったのは、結構前のことだ。でも嬉しかったので、日記に書く。嬉しかったということを、ふと思い出せたので。
嬉しいことは、砂糖漬けにしていきます。また忘れてしまわないうちにね。
「文章を読むのが難しい」。
私の妹もそうだ。そしてそのフォロワーも、同じなんじゃないかとは思っていた。なんとなく、普段のツイートから、そうではないかと勘づいていた。
そんなフォロワー(特定個人)のために書く記事だ。本人が読めないものにするわけにはいかない。
だから記事の中では、文体を工夫した。
上記の文章も、その文体で書かれている。
「この記事はフォロワー(特定個人)のために書いたものだ。そのフォロワーは、文章を読むのが難しいという症状を抱えている。しかし本人に記事を読んでもらったときは、「この文章はするする頭に入ってきてふしぎ」と言ってもらえた。
(小躍り)
そう言ってもらったのは結構前のことで、今更になってしまうのだけど日記にも書く。うれしかったということをふと思い出せたので、忘れないうちに砂糖漬けにしておきたい。
そのフォロワーが文章を読むのが難しいというのは、普段のツイートから、なんとなくそうではないかと勘づいてはいた。そのフォロワー(特定個人)のために書く文章だから、本人が読めないものにするわけにはいかない。だから文体を工夫して書いた。」
同じ内容の文章だ。これはどちらかというと、普段の書き方に近いと思う。どうだろう? 差は感じるだろうか?
今のもそうだ。
「同じ内容の文章だが、これはどちらかというと、普段の書き方に近い……はずだ」。
そう書いてから、上のように修正した。
一文を短くする
なるべく、ひとつの文に、ひとつの内容。
ふたつの文に分けられるものは、なるべくふたつの文で書く。接続詞で、文を繋げないようにする。
そうすると、短文が連続してしまう。短文が連続すると、文章にばらけた印象が出る。
個人的に、文章がばらけてしまうと、余計に読みづらくなると感じる。短文の連続が、片言のように感じさせてしまうのだと思う。
だから、接続詞はしっかり使う。接続詞で、文章をまとめる。繋げずに、まとめていく。
指示語を使わない
また、内容の反復が多いのも特徴かと思う。
あの記事は、初心者のための記事だ。初心者にとっては、知らない内容がどんどん出てくるものになる。
だから、指示語はなるべく使わなかった。「AはBだ。それはCだ」とするより、「AはBだ。BはCだ」とする。
語と語の区別
また、ひらがなと漢字のバランスも意識した。
ひらけるところは、ひらがなにする。でも、なんでもかんでも、とはいかない。語と語が区別しづらくなって、読みづらくなる。
「でもなんでもかんでもとはいかない」。
これも読みづらいだろうと思う。だから、句読点を増やす。
句読点の場所も、語と語の区別の助けになるところにした。
行を追いやすく
改行も、とても多くした。
しずかなインターネットの仕様で、余白を多く取ることができた。これは、行を目で追うのを楽にするためだ。
脳のメモリ
意識したのは、脳のメモリだ。いわゆる、ワーキングメモリ。ワーキングメモリを極力使わせない文章を意識した。
だから、一文を短くした。
一文が長いと、ワーキングメモリを使わせてしまうんだと思う。文章の後半を読むために、前半の記憶を保持させる。
指示語もそうだ。
指示語は、読者の記憶に頼るものだ。読者に、指示語が登場するまでの記憶を保持させる。ワーキングメモリを使わせる。
読みやすくするのも、そうだ。
ひらがなと漢字のバランスをとる。語と語の区別を円滑にするため。
改行を増やす。行を目で追うのを楽にするため。
これらも、読者に余計な負荷をかけないためのものだ。文章を追うことだけに、集中できるように。文章のためだけに、ワーキングメモリを使えるように。
これらの工夫を、読者が気づかずに読み終えるのが理想だなと思う。「するする読めた。ふしぎ」と思わせるのが一番だ。「この文章は読者を気遣っている」とは、思われたくない。それすらもノイズで、余計な負荷だ。
種明かししちゃったから、これからは気づかれちゃうかもだけど。
あー、うれしかった。「するする読めた。ふしぎ」って言ってもらって嬉しかったです。頑張って書いた甲斐があった!
……にしても。
「これだけじゃない」気がするんだけど。なんか忘れてる。なにか、他にも工夫していたはず。
忘れちゃった。でも、あの記事を読み返すと感じる。他にもまだ何かある。その何かが、文章の読みやすさを決定づけている。
ような気がする。
何を忘れてるんだ……!?(過去の自分の肩を掴んでゆさぶる絵文字)
→思い出しました
同じ内容の反復が、非常に多い。と、読み返していて気がついた。
反復を繰り返しつつ、少しずつ話を進めている。話の進みも、意識的に遅くしている。おそらく、読みやすさの肝は、これだろう。
話の展開を遅くするのと、内容を反復して理解を助けるのを、同時に図っている。たぶん。我ながら、うまい手法かも。