フルトラ化で詰まったところ備忘録(viveコンをトラッカー化したものをpico4で扱う記事)

s81
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VRChat初心者がフルトラ化で詰まったところを書き残します。

登場するもの

pico4/HTC vive(初代?)/iPhone6s

発端

フルトラについて調べる

→lighthouseってそもそも何?

→ググったらこちらの記事がでてくる

→へえーって思ってフリマサイト見る

→ちょうどvive初代が出品されてる

→なんか、“流れ”、来てる!?!?

→落札してしまった。

20560円、クーポン利用、送料込み。もしこれで本当にフルトラ化できるならrebocapより安い……。しかも記事によれば、lighthouse方式と地軸式のいいとこどりだし……。

しかし当の記事は参考にしようにも、かなりざっくりした書き方である。あと、questなので完全には参考にできない可能性もある。それなのに落札してしまった。

が、うまくいかなかったとしても、新品のベースステーション1.0がふたつついている。2万でだ。中古の相場としては、むしろ安いくらいな様子。運良く出品と巡り会えたようだ。

結果的にはNehalemさんの記事に近い形でのフルトラ化を、とりあえず達成した。記事と筆者の方に、感謝。

そして、私が記事を参考にしてフルトラ化した流れをこれから書く。

実際にやってみて詰まったところを追い、Nehalemさんの記事を勝手に補足していきたいと思う。勝手ながら……。

でも言うほど詰まってないんだよな。vive初代の配線を真逆にしてジタバタするとかしか……。それもすべて先人の残した記事などのおかげだ。ありがたい。私もそれに倣い、なんやかやを書き残しておこうと思う。どう考えても凡ミスだろみたいなものも含めて。この恥が誰かの役に立つのなら──。

流れ

ベースステーション設置

→HTC viveのセットアップ

→viveコントローラーのファームウェア書き換え

→viveコントローラーだったものを接続

→owo track、slimeVRでスマートフォンをトラッカー化

→用意した3つのトラッカーらしきものを体にくくりつける

→キャリブレーションの舞をする

→キャリブレーションのポーズをする

→全身動いた!

ベースステーションをくくりつける

特に詰まってない。詳しい記事が山ほどあるので割愛。それに自室、設置にちょうどいい場所がありすぎる。なので困ってる人の参考にならない。

vive初代は古すぎる

古すぎて公式にセットアップ方法が書いてない。vive初代本体にも特に記載がない。

のでこちらの記事を参考にした。

10年近く前の記事だ。残してくれていてありがたい。

万一リンク切れになるとこの記事も無力なので軽く書きます。ベーステ設置して、SteamVRをインストールします。viveのデカい箱からHMD本体を探します。リンクボックス(いろんな端子のポートがついてる手のひらサイズの黒い楕円柱)を探します。リンクボックスにHMDから生えてる3本の線を繋ぎます。リンクボックスの反対側のポートを見ます。端子の種類がわかります。箱からそれらしき線を探してきて片っ端からリンクボックス・PCと繋ぎます。HMDのステータスランプが灯ったら、SteamVRのハンバーガーメニュー→デバイス→コントローラーのペアリングを選んでペアリングをします。それができたらセットアップします。セットアップからはSteamVR側が丁寧に教えてくれるので説明は以上。

詰まったところ① HDMIポートが足りない

ローエンドのPCなので1個しかないポートをモニターで占領してました。

→DP(オス)HDMI(メス)の変換器を買う。変換器を用いてHMDに接続してもダメだと事前にフレンドに教えてもらったので、変換器側にはモニタを接続。フレンドありがとう。

詰まったところ② vive初代が起動しない

起動しない。HMD本体にスイッチらしきものもないし、線も全部つないだのに、何も起こらない。PCも認識しない!

→リンクボックスの配線が全部逆でした。リンクボックスにはちゃんとPC側HMD側の記載がある。ちゃんと見よう。

詰まったところ③ 部屋が狭すぎる

SteamVRに従ってセットアップを進めていたら部屋が狭すぎると言われた。ショック。最低限のプレイエリアよりも狭いとのことで、先には進めない様子。部屋というか、部屋もだが、VRゴーグルをかぶる上で必須の「家具などにぶつからずに移動可能なスペース」が狭い。家具が邪魔なのでスペースを狭めに取らざるを得ない。

→一回広めにプレイエリアを登録する。テーブルの上もベッドの上もクローゼットの中もフル活用し、ゴーグルかぶってこの範囲動いたら家具に思いっきりぶつかるが?というくらいに一旦広めのスペースをとる。バレないバレない。その後プレイエリアをあらためて設定可能なので、若干狭めに設定し直した。

どうせ実際にかぶるHMDはpico4。プレイエリアも基本はpico4のものを元にすることになる。そしてpico4はせっまいプレイエリアでも登録可能。viveはセットアップだけ誤魔化して通れば問題ないってワケ。本当に?とりあえず現状は問題ないです。

viveコンの自我を書き換える

これらの記事を参考にして、viveコントローラーの自我をトラッカーに書き換えていく。あなたはトラッカー。あなたはトラッカー。あなたはトラッカー。

私はトラッカー……とのことです。

詰まったところ④ 知らんエラーメッセージが出る

記事の通りに書き換えていき、右足は無事書き換え完了。接続も成功、接続後トラッカーとして認識されていることも確認でき、無事トラッカー化。続いて左足を書き換え……られない!よくわからないエラーメッセージ出る!読めない!

→一旦コンソールを閉じ、コントローラーを外し、確認用に繋いだHMDを外し、コントローラーを繋ぎ直す。記事を頭からちゃんと読みなおし、頭から同じ手順を踏む。

これで両コントローラーがトラッカーとして認識されたので、足は準備完了。写真はさっき載せたけど、このあとにサンダルへのくくりつけを行いました。長めの結束バンドと、百均の便利ベルトを使用。まだ少しぐらつくので、もっとガチガチに固定する方法を考えたい。

あと、この時点で各コントローラーのシリアルナンバーが判明する。マスキングテープに末尾二桁でも書いて本体にペタッとして置くだけでもこの後だいぶ楽だと思う。私はその手間を惜しんだのでこのあと混乱します。

スマホもトラッカーにする

こちらを参考にスマホをトラッカー化していく……と言いたいところだがやや情報が古い。

詰まったところ⑤ testflightにOwOtrackがない

記事によれば、OwOtrackがリリースされているのはAndroidのみ。iPhoneではテスト版OwOtrackを使う必要がある。testflightをインストールし、テスターとして登録を……。ん!? インストールできない? テスターは現在募集しておりません!? そんな! ウチにAndroidはないのに……!!

→正式版あんのかい!!!

ありました。

詰まったところ⑥ slimeVR、なんか違う

なんか……イメチェンした? 記事のスクショとUI全然違う……

→言うほど詰まってない。なんか、雰囲気で……画面の指示に従っていけば……。

しかし日本語の翻訳が怪しい。

→日本語化しないのを推奨。何書いてあるのかわからなくなり、調べようがなくなるぞ。私は調べようがなくなって全部雰囲気でなんとかしたのでこの辺のセットアップの説明ができません。

ひとまずトラッカーとしては認識されたのでなんとかなりました。

いまだにわかってないこと① スマホを2回叩くとキャリブレーション……されない?

slimeVRにはそのような機能があるとのことなのですが、2回叩いてもキャリブレーションされる様子はなし。

HMDの自我をごまかす

ここで一旦こちらの記事に戻る。

こちらの記事を参考に、vive初代をクソデカドングル扱いしていく。HMDをPCに繋ぐが、HMDをHMDだと認識させずに、その内蔵ドングルは利用したいというわけだ。

参考にさせていただいた記事の当該項目では、いくつかの手順を並行して進めている。

詰まったところ⑦ 新しいことを同時並行でやるとこんがらがる

個人的に少しややこしいのと、そもそも用意してるハードが若干違った。さらには私が参考にした記事も多数に及んだせいで手順が前後して混乱した。ので、記事に記載の手順を分解し、自分なりの手順でやった。

詳しくは記事を参照してほしいが、万一リンク切記事無力軽書。

まずVirtualDesktopを用意する。普段pico4を繋いでいるのでこれはある。

→トラッカー化の確認に使ったvive初代のコードを抜いておく。

→記事を参照し、SteamVRのconfigを書き換える。

こちらはquestの記事だが、config書き換えの部分がわかりやすくて助かった。

→pico4をかぶって、VirtualDesktopを起動する。VDからsteamVRを起動する。

→steamVRから、pico4がHMDとして認識されていることを確認する。

→一旦pico4を脱ぐ。pico4の電源は切らない。

→viveのHMDをPCに接続する。

→トラッカー化したviveコンをペアリングする。

viveコンがトラッカーとして認識され、slimeVRのスマホトラッカーも認識され、HMDはpico4のみが認識されていればok。たぶん。

キャリブレーションの舞をする

pico4とviveトラッカーは空間認識の方法が違うので、その同期にはOpenVR-SpaceCalibratorというソフトが必要らしい。先ほど混乱するという理由で一旦脇に置いておいたやつだ。

こちらの記事が詳しい。万一リンク切記事無力軽書、SpaceCalibratorをインストールしてsteamVRの起動時に同時起動するよう設定し、steamVRを再起動、pico4をかぶってVR内でSpaceCalibratorのメニューを開き、Start Calibrationを押してキャリブレーションの舞を舞う。

詰まったところ⑧ うっかり腰のスマホをキャリブレーションし、腰が狂う

狂いました。

→clear calibrationを押したら元に戻る。スマホはslimeVR側でキャリブレーションするものの様子?

詰まったところ⑨ 足が浮く

キャリブレーションをしたところ、足が……顔くらいの高さにある……。

→立膝でキャリブレーションをする。立って、顔の高さでキャリブレーションをしたせい?だった模様。キャリブレーションは8の字ではなく、先ほどの記事を参考に十文字で行った。立膝になり、顔の高さを中心にしつつ、下に降ろす際はしっかり靴を床につける。

すると足が床の高さに揃った。

キャリブレーションのポーズをとる

サンダルを履き、腰にもスマホをくくりつけ、おなじみのTポーズでキャリブレーションをしたら完成!

おなじみっちゃおなじみ。初フルトラではなく、TDPTを使ったことがあるのでこの辺は大丈夫でした。

というわけで、ひとまずフルトラになりましたとさ。とはいえ、課題は残っており……

いまだにわかってないこと② OVRが無効化される

キャリブレーション(舞う方)の後、空間を手で掴んでクイクイ移動する方のOVRが使えなくなった。OVRそのものが無効化されたのか、OVRの移動機能だけが無効化されたのかは不明。

接地感はとてもいいので、そこまで気にならなさそうだけど、不便ではある。

症状はこちらに近そうだが、最新バージョンのSCにこのようなチェックボックスはない。

いまだにわかってないこと③ 腰の精度の上げ方

slimeVRをなんとなくセットアップしちゃったせいでよくわかっていない。結構腰がグニャングニャンし、正直実用のレベルではない感じ。

いまだにわかってないこと④ 足の精度の上げ方

結構飛ぶし、精度もそんなに感ある。激しい動きについてこない。話と違うというか、実力を発揮しきっていないのでは……?

こちらを参考にさせていただきつつ、とりあえず床がフローリングなのがよくないらしいので、ラグをポチったよ。届いて改善するようならまた書きます。

どちらにしろ精度は微妙かな、というのが正直な感想ではあるものの……最初に参考にさせていただいた記事はたぶん、普段使いしている方の書き方。なので期待は大きい。今後の調整に期待。

以上、どなたかの参考になれば。

そして、参考にさせていただいた先人の皆様、どうもありがとうございました。インターネット集合知万歳!私もその礎となるのだ!

@s81
言葉は膚、わたしとすべてを隔てても、あなたに触れるよすがであれ。