ミックスボイスって知ってますか? 私は昨日知りました。ググると定義バラバラなんですが、ざっくり言うと歌声のことらしいです。地声でも裏声でもなく歌声。へー。地声よりも高い音を、裏声よりも強く楽に出せる。へー。
すごい。やってみたい。と思ってやってみたらできました。嬉しかったです。
んなわけあるか!?
たぶんいわゆるミックスボイスが本当に出来てる訳ではないんだろうけど、「ミックスボイス」という概念を知った途端に声域が跳ね上がりまして、歌えるはずがないと思ってた多くの女性ボーカル曲が一気に射程に入りました。どういうこっちゃ……。何が起きたんだ……。
何が起きたかといえば、声の出し方を思い出したというか。
中学校最後の合唱曲を、一詩人の最後の歌にしたんです、我がクラスは。かなり難しい曲らしく、素人集団にすぎない我がクラスは相当苦戦しました。私も。
でも、けっこう全力だったんだと思う。そして、わからないなりに歌い方を試行錯誤してた記憶がある。そして、その中で、「裏声だと高い声が出るけど声が細くなる」「裏声のように高いのに地声のように太い声が出るポイントがある」ということを手探りで探り当ててた記憶もあるんですよ。でもそのことは多分忘れていた。出し方はもちろん、そういうポイントを探り当てたことがあるってこと自体。
その記憶が、「ミックスボイスとは裏声のように高いのに地声のように太い声が出せる声」という言葉を得て、ぱちん!と蘇りました。なにせ、かつて私が考えていた声の形容、そのままの言葉だったから。
だから、一詩人の最後の歌の、歌い出しを歌ってみたんです。そしたらパンッて、信じられないくらい大きくて高い声が出て、自分でびっくり。音もブレずにきれいにとれてた。あの時の自分、頑張ってたんだな……と感心した。体が覚えてた。
そして、その歌い方を他の曲に使ってみたら、もう今までと段違いに声域が広くなって、めちゃくちゃ気持ちがいい!!
いい声とは言い難いんですけど、そもそも音が出ないところからのスタートだったので歌うのが最近楽しいです。運転中熱唱してる。