前に、日記をつけるようになったことを書いた。オフラインのツイッターみたいな感じの短文日記だ。「見えないものは忘れるから、私はひょっとすると、いいことも忘れているかもしれない、だからいいことを見える化してみよう」という動機だ。1月の上旬くらいに始めて、今日までぼちぼち続けられている。
1日の終わりに感じるのはいつも虚無感だ。「今日も何もいいことがなかった」「今日も何も出来なかった」という感覚。でもそれは、ひょっとすると、忘れているだけなんじゃないか、と。そう仮定して日記を始めてみた。
効果はどうやらあったようだ。慣れ親しんだ虚無感に襲われる時、日記を開く。すると、忘れていた思い出や、今日できたことがつらつらと書いてある。読めば、思い出せる。そういえば、と。そういえばそんなこともあった。なんだ、今日は何もない日じゃなかったんだ。そう安心して眠りにつくことができる。
とある日の日記。
ずっとこういう風に忘れん坊で、いいことばかり忘れて、落ち込んでばかりの人だったんだと思う。遅くなったけど、ようやく気がついてあげられた。対処方法も考えてあげられた。このところ、ちょっとずつ、自分の理解を進められている、気がする。すべてが今更で、すべてが遅いけど、ようやくようやく、時が来た。