毎日が早く早く過ぎてゆく。
たぶん気のせいではない。同僚が負傷し、その穴埋めに走り、仕事のスケジュールはぎちぎちに詰まっている。今までの1.2倍ほどだ。正直、過密だ。
しかしスケジュールの調整もしたので、早めに帰れる日も増えた。近頃は妙に体調もいいので、早めに帰れば趣味のこともできる。今までのように、家に着くなり寝込むようなことは減っている。少しずつ、やりたかったことに手をつけられている。
こう書くと、ずいぶんと充実しているようだ。趣味に仕事に大忙し、というやつだろうか。
毎日のように、このしずかなインターネットを更新していた時期があった。思考をとにかく片っ端から書き出していた。今にして思えば、ゆっくりとした時間の中に生きていたな、と思う。
ゆっくりとした時間。のんびりとした、ではない。停滞だ。滞った時間の中で私は、やることに追われる代わりに、思考に囚われている。思考の腑分けに必死でいる。ひとつひとつの考えを、手に取り、検分し、とりわけ、切り開く。時間のかかることに、ひとつのことに、ずっとかかりきりでいる。
それがなんだか羨ましく思える。当時の自分は、それが嫌だったのに。抜け出したかったはずなのに。
セルフとなりの芝生かも。