当分増やすつもりのなかった革製品が増えた。
従兄弟夫婦へ贈ったお祝儀の、お返しである。
お祝儀の、お返しという風習。正直くだらなく思っていた。せっかくの祝いなのだから貰っておけ!何かと入り用だろう!何がお返しだ!気を使うな!フン!みたいな。
でも、もらってみるとものすごくうれしいものだった。
こういうお返しって、多くはカタログギフトとか、お茶とかだって言う。もしそういうものを貰ったら、やっぱり、貰っておけ!フン!って気持ちになってたろうな。そうじゃなくて、私の好きなものを考えて、しかも予告や相談なしにサプライズで贈ってくれたのが、思った以上にうれしかった。
本革のポーチだ。ハンドメイドの。シンプルな、飾り気のないデザイン。染料仕上げであろう、やわらかなイタリアンレザー。落ち着いた緑色。
もう本当にものすごく好きなアイテムだ。
従兄弟とは幼い頃からよく会っていたけれど、よくもここまで私にドンピシャのものを用意してくれたものだ。と思ったら、革製品がいいのでは?と勧めてくれたのはお嫁さんの方らしい。
一回だけ会ったとき、あの本革の鞄を持っていた。素敵な鞄ですね、と褒められた。
そして彼女、そのことを覚えていて「革製品がいいだろう」と従兄弟に助言したとのことだ。びっくりした。よ、よくも……初対面の人間を……。すご……。
本革は本革でも、分厚く顔料で染まった革だと正直テンションがちょっと下がる。どうせ持つならハンドメイドの方が長持ちすると言われているしそうしたい。あんまり奇抜なデザインでも、ずっとは持ちづらい。革には一生一緒に居てもらいたいのに。
そういう私の要求を、バッチリ満たした贈り物だった。
一生大事にします。
ちなみに従兄弟の方はこれをお返しにしようとしていたらしい。
https://www.anyahindmarch.jp/products/important-things-eyes-in-recycled-nylon-black
こっちも完全におれの趣味で草。(しかもあげたお祝儀の額をオーバーしてる)
完全に趣味を把握されてる……めっちゃ大好きなんだけどこれ……。何…………??????????
しかし、ポーチか。何入れよう?
何を入れてもいいんだろうけど、逆に何を入れたらいいか少し困る。化粧品なんか、絶対汚すし。うーん。