1月13日

s_s
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現実的には見知らぬ和室でただ、何となくすごしている。

布団で横になって携帯をいじったり、人と連絡をとったり。眠くなったら寝た。無気力だったが、暇だなとも思っていた。昨日も一昨日もこうして過ごしていると夢の中の私は感じていて、その和室を自分の部屋だと認識している。しかしふと、自分は仕事をしていたことを思い出してサーッと頭が冷たくなる。何日間こうして、部屋から出ずに怠惰に浸っていたのかがわからない。何日間シフトを放置して、何日間無断欠勤を?がくがくと震えながらろくに支度もせず部屋を出て、職場まで急ぐ。

とにかく謝らないと、シフトを組んでもらって次の出勤日を決めないと飛び出したが、職場の人間に会うのは酷く恐ろしく、このまま部屋に戻って眠ってしまいたかった。もう一度全てを忘れたかったし、私にはそれができるだろうと思った。ろくな服装でもなく、髪は乱れっぱなし、荷物もなく、なんなら風呂にも入ってないような自分の状態はいくらでも言い訳を盛って引き返せるものだったが、ここで家に帰れば二度と職場に行かないであろうことは想像に容易く、既に何日分もの労働と責任を放棄した私はそれでもそんなことをしてはいけないと足を止めることなく職場をめざした。

職場の前。複数人見知った顔の人間とすれ違う。私に気づいた人はムッとするでもハッとするでもなく、不思議そうに首をかしげた。その反応に違和感を感じながら職場のドアを開けようとした時、私はふと、自分はとっくに仕事をやめていたことを思い出す。そう、仕事をやめていたから家で転がって時間を消費する生活を送っていたのだった。どうして忘れていたんだろう?呆れが先に来て、安心はしなかった。むしろ酷く不安になった。自分はどうしてしまったのだろう。記憶を保っていられず、無気力とパニックのジェットコースターに危うく他人を巻き込むところだった。どこか病院にでも相談しないといけないかと考えながら、とぼとぼと重い足を引きずるように帰る。家に着く前に目を覚ました。

@s_s
主に夢日記です 携帯のメモ欄に記録、溜まってからこちらに移すことにしてますがいつまで続くかわかりません。