12月28日

s_s
·

目覚ましが鳴る。何度も、何度も。

私は何度も目覚ましを止めている。目も開かないような眠気の中スマホを適当に握りしめて電源ボタンを押す。恐らく、ここまでは現実だったかもしれない。

また目覚ましが鳴る。また、目覚ましを止める。どうにか目が開いた先で同居人が酷く不機嫌そうにこちらを見ている。そりゃあ並んで寝てるのだから何度も私の目覚ましを聞かされて起きてしまったなら不快だろう。申し訳なく、簡潔に謝ってそそくさと部屋を出る。この日は実際に昼から同居人と2人で出かける用事があった。その準備で更にもたついて迷惑をかける訳にはいかない、と私は急いで朝食を食べる。そして着替えて、荷物を確認して    目覚ましが鳴る。どうやら目覚ましを止めた後のことは全て夢だったようで私はまだ布団の中にいた。どうにか目が開いた先で同居人が酷く不機嫌そうにこちらを見ている。申し訳なく、簡潔に謝ってそそくさと部屋を出る。急いで朝食を食べ、着替え、荷物を   目覚ましが鳴る。目覚ましを止める。同居人に謝って部屋を出る。朝食を食べ、着替え、荷物を、目覚ましが鳴る。目覚ましを止める。これをずっとやっていた。きっと目覚ましが鳴って、それを止めるまでは毎回現実なんだと思う。毎回、いい加減起きないと、目覚ましのスヌーズを切らないと、と思いながらシームレスに夢に入り込み、夢の中で同居人への罪悪感を感じながら支度をしていたんだろうと思う。

ループと言うほどでもない、とてもよくある夢の見方です。

本物のループはこんなもんじゃないよ

@s_s
主に夢日記です 携帯のメモ欄に記録、溜まってからこちらに移すことにしてますがいつまで続くかわかりません。